時々メデアなどで取り上げられている現代社会の問題にごみ屋敷と化した家があります。
外目にも分かるようになってご近所の方が役所に連絡し、適切な対応を得ることができた例もあるようです。
ごみ屋敷となっている背景も様々なようですが、周囲との希薄な関係が根底に有ることが多いようです。
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ごみ屋敷となっている家は様々な理由、要素が絡み合っている
ごみが玄関にあふれた状態で、連絡が取れないと近所から連絡があり福祉事務所の方が尋ねたところ、62歳の一人暮らしの女性がゴミの中で衰弱しきっていたという例もあるようです。
ほとんどの場合、外部との接点がなく、福祉や医療制度を利用するという発想もないといいます。
知人の子供のない教養の高い高齢の御夫妻で、若い時からモノを捨てるのが苦手だった方は、使わないものを物置を建ててしまいこんでいるうちに認知症が出てきて、それらの物置に生ゴミも入れるようになり、部屋中ゴミの山の中に暮らしていたのを知り、びっくりして片付け、無理に施設に入るような手続きをしたという人もいます。
テレビで放映されているのを見ても、山のようなゴミを絶対捨てないと頑張っている方も多いようです。
認知症になると、必要なものと、必要でないものの区別がつかなくなってしまうのかもしれません。
認知症の症状も様々ですし、家族が話してもどうしようもない状態の人もいるようですから、ひとり暮らしになった方の場合は行政の手助けは必須となるようです。
ごみ屋敷があったら行政に連絡するようにしたい
自分の考えでゴミ屋敷にしているのか、するすべがなくてゴミ屋敷になっているのか、親しくしていない限り個人的に立ち入ることは難しいと思います。
どの地区にも民生委員がいるので、行政との架け橋になっているわけですが、民生委員の話を聞くと訪ねていっても戸を開けてくれない家も多いと聞きびっくりしました。
社会との接点が無い方は、社会との接点を持ちたくない方も多いようでそれらも大きな問題になっているのかもしれません。
老齢化が進んで、一人暮らしの家庭がますます増えて行くと思われますので、そのような問題は多くなると思います。
私の住んでいる地域の民生委員の方は、定期的に健康状態などを聞いて回っているようですが、何度訪ねても戸も開けてくれないし会ってもくれない方がいるので困っていると言っていました。
一軒家はなんとなく顔を見合わすことが多いのですが、アパートに住んでいる方の中には、どんな人が住んでいるのかさえわからない人もいるようです。
ごみ屋敷の対策条例を利用する
2013年1月ごみ屋敷の対策条例が施工されたので、どうにもならない時は条例に基づきごみの処分や植木の伐採をしてくれるようです。
その家庭が生活に困っていれば生活保護の手続きも出来るのに、ごみ屋敷に住んでいる方の中にはそのような制度を利用する発想もない方もいるということです。
社会の片隅で、誰とも接点が無いままにゴミ屋敷の中に、認知症の親と一緒に生活していたという方もいるようです。
一言にごみ屋敷といっても内情はいろいろで、様々な要因が絡み合っていることが多いということですが孤独死に繋がらないことを願っています。
私も夫婦二人住まいで、いずれはどちらかが一人になり体が弱っていくのは避けられない現状であり、様々な問題の予備軍であることを考えると他人事ではないと思っています。