経済失速が明らかになり、消費税増税を予定どうりにできず、増税を先送りすることを国民に問うとして解散した安倍首相に不信感を抱いた人は多いのではないでしょうか。
2年後の情勢の悪化を恐れて、次の4年間の政権安定を確保しようという意図が見え見えの解散だったと言わなければなりません。
私は無党派層で、富裕層でもなく、それほど貧困でもなく、夫婦2人の年金暮らしですから、なんの縛りもなく思うことを自由に言える立場です。
そのような私が日常生活の中で、新聞やテレビのニュースを聞いて、国民が不安、生活苦等を訴える人が増え続けるなかで、心が荒れて行く方が多いように思えてなりません。
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長時間労働、低賃金で働いている非正規労働者
株高で賃金が上がったというニュースは景気上昇のように見えますが、その陰で、貧富の差が広がっているのが現状です。
阿部総理は富裕層が増えれば下にも行き渡り、国民全体が潤うようになると強調していますが、いつでもやめさせることができて、低賃金の契約社員などの不定期社員の雇用が増えているということですから、道遠しの感は拭えません。
そのように景気の先行き見えない状態の中、2年後の景気の不安、憲法問題などから解散総選挙に多額の税金が使われることに納得できない気持ちでいっぱいです。
景気が上向いたために採用枠を広げた、小売、サービス・インフラ、建設業では人手不足が続いているという雇用者側からの嘆きは何を語っているのでしょうか。
数年前、人手不足だと言って海外から多くの人材を集めたたという経験もある中、日本国内の人手不足の問題を「外国人労働者を入れる事で解決する」と言っていた阿部総理の言葉を聞いたときに唖然としてしまったことがあります。
なぜ安部総理は、人手不足の職種の労働環境を整備することの発想ができないのだろうかと不信感を抱きます。
低賃金と過酷な労働の介護職
母の介護のために数年間お世話になっていたので、介護の現場は何度も見たことがあります。
夜勤があり、低賃金の上に過酷な労働で、腰痛の方が多いと言われている介護の現場ですが、人手不足にも悩まされているようです。
老人を抱えあげなければならない介護職は体力がなければできない職業でもあります。
施設では男性の介護職員も多くなっているようですが、仕事が大変でも賃金が低いことが問題でなり手が少ないし、自分から選んで入ってきても少しでも賃金の高いところがあれば移ってしまうのが現状のようです。
介護職不足のため外国人労働者を採用するという発想自体がかなり異常な考えだと言わなければならないと私には思われます。
低賃金で待遇の悪い職業を改善するという発想より先に、それらの仕事を外国人にしてもらうという考えは昔の奴隷制にも似ていると思ってしまいます。
景気回復は誰もが願っていることですが、それが貧富の差を拡大するだけだという現実を見直して欲しいと願っています。