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鄙びた日本海の漁村荒井浜でのスナップ写真

漁師も少なくなり、使われなくなった漁師小屋が壊れる寸前の姿をとどめている浜辺は写真に収めておきたいものの一つでした。

趣味で漁に出る人が何人かいるようだが、漁師は数少ないと言う事でした。 

ここもいずれは消える運命なのかもしれないと思いながら、写していると寂しさがわいてきます。

漁師

浜の男

    

鄙びた漁村で 

魚網を丁寧に繕っていた人に会った 

趣味のような漁りをして 

人生を楽しんでいるこの浜辺にはゆっくりと時が流れ 

優しい顔の男たちがいた

番屋

漁師小屋

    

使われなくなった小屋が浜辺にいくつか残っていて 

昔日の思いが周りを取り囲んでいた 

荒波にも耐えて使われなくなった小屋が残るのはいつまでだろうか 

この浜の本職の漁師は二人位だという

漁りを止めた人の小屋がいくつか寂しそうに残っている浜に 

優しい空気が包んでいた

漁師

魚網の繕い

漁りをしてきた網を張って繕っていた 

小さな網の窓から空を写し手際よく網を繕う人の顔は 

よそ者をも優しく受け入れててくれる 

おおらかな性格の持ち主だった 

浜の様子を見ながら漁にと舟を出す生活は 

自然の中に溶け込んでいた

漁網を繕う

手さばき

    

絡まった細い網を手品師のようにほぐしている手さばきは 

神業のようだった 

網をほぐしながらよそ者の私たちの言葉に耳を傾けて 

いろいろと教えてくれた 

その間もせわしなく網をほぐす手先だけが動き 

その男の顔は充実感に満ちていた

錨

浜辺のうた

    

置き忘れられたように錆びた錨が置かれていた 

そのめぐりには何もなく 

空白だけが漂い私は静けさの中に置きざれにされた 

海に遠いところで育った私に

広い孤独感を教えてくれた 

どこにも隠れようのない荒涼とした寂しさは何なのだろうか

廃屋

廃屋の向こうに

廃屋の向こうに人影が見えた

とても楽しそうな歩みはこの廃屋とは不釣り合いだったが

ドラマが始まるような予感を感じさせた

浜の男

砂利を曳く

    

寡黙に砂利を曳いていく男の姿はどこか寂しそうに見えた 

雲が低く垂れこめ男に覆いかぶさるようだった 

その下を黙々と歩む姿は人生そのものかもしれない

鳥居

海の鳥居

 

潮風に赤い塗料も剥げ落ち 

社に導く鳥居は寂し立っていた 

小鳥が一羽海の上を見下ろすように飛んでいき

鳥居は寂しく取り残されたままだった

羽黒山五重の塔山門

山門

    

山門に佇む男はカメラの調整をしているのだろうか 

逆光の中に立つ姿は一抹の寂寞をまとい 

影絵のように立っていた 

くぐりぬけた鳥居は小さく見え

寂しさが待っているようなこの階段を下りてくるのだろうか

   

新潟県胎内市荒井浜から羽黒山

新潟県胎内市荒井浜は小さな漁村ですが、今は漁師は2人くらいとか、後は趣味で舟を出す人が何人かになてしまっているということです。

私は太平洋の方がなじみが深いのですが、日本海にはあこがれのようなものを持っています。

太平洋にはないような漂流物が多いのも大陸が近いのかもしれないと思うと海の向こうで生活している人たちのことも見えてくるようです。

浜の人はいくら掃除をしても汚れてしまうと言っていましたが、空き缶などは別にして、波に洗われてさまざまな形となったのだろう板切れとも言えないような漂流物に懐かしさのようなものを感じました。

どこから、どのような旅の果てにここにたどり着いたかと思うとさまざまな想像が膨らみます。

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