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歴史・政治・経済・社会問題の本

本・読書感想・映画

2021/3/3

『「超」独学法』野口悠紀雄著ー「学び直し」がとんでもなく「面白く」なる

著者の野口悠紀男さんは1940年生まれ、著者の本は初めて読みましたが、この本の中で書いているようにかなりの分野を独学で学んだと言うことに驚きを感じると共に、独学の楽しさを感じることが出来ました。 東京大学工学部を卒業、大蔵省に入省、エール大学で経済学博士号を取得、一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード客員大学、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論と書いてあります。 著書は多数あり、多くの賞をを受賞しています。 この本の中には様々な独学法 ...

本・読書感想・映画

2021/2/12

『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体』ー深尾葉子著

著者の深尾葉子さんは、大阪大学大学院 経済学研究科准教授です。安富歩 東大教授との共著もあり、興味を抱いたので読んでみたいと思って購入し、読了しました。 1963年生まれの著者が、2013年に発行しているので、専業主婦が多かった、その頃の年代の社会現象なのでしょう。 そして、今の社会の覇気のなさを見るにつけ、なぜこのような政治家や官僚ばかりになってしまったのか不思議に思っていましたが、著者はこれらの現状をタガメ女とカエル男に当てはめて書いています。 この本は表面的な読み方をしたら、とても面白くない本に見え ...

本・読書感想・映画

2021/1/12

『生きる技法』安富歩著ー自立とは依存すること

2019年の参議院議員選挙の時に、「子どもを守るということを、政治の原則にしよう」と東大教授である安富歩氏がれいわ新選組から立候補し、選挙運動をしているのをネットなどで何度か目にしたことがあります。 それまでも名前や写真は見たことがありますが、その時、れいわ新選組について書いている文章を読んで、(れいわ新選組には批判的な私だったのですが)私の心を捉える文章に興味をいだき、いつか著書を読んでみたいと思っていました。 その思いから読んだのが『生きる技法』です。私の元に届いた帯には「助けてください」と言えたとき ...

本・読書感想・映画

2020/12/9

『誇りを持って戦争から逃げろ!』中山治著

著者の中山治氏は1947年生まれですから、戦後の混乱期から戦後の高度成長期の団塊の世代を生きてきた心理学者で、日本人の国民性、日本文化論に基づいた日本の社会変革についての研究を重ねていると言うことです。 『誇りを持って戦争から逃げろ!』は2006年に発売されたので、今から15年前になりますが、憲法改正論は衰えず、政治は腐敗を極め、コロナが世界を襲い、とても生きにくい時代になっています。 いつ何が起こるか分からないような現在を生きている私たちに、憲法改正や米中の問題などがあり、安穏と生きていけない現状は、こ ...

本・読書感想・映画

2020/11/22

『それでも日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子著ー史実を下にした素晴らしい歴史書

加藤陽子氏は東京大学大学院の教授です。3年毎に約半数105名が任命替えされることになっている2020年の学術会議任命拒否された6名の中の一人になっています。 学出会議については、総理に任命権はありますが、形式的な任命であり、今まで任命拒否をされた学者はいなかったことから大きな問題となっています。 その中の加藤陽子氏の著作である、『それでも日本人は「戦争」を選んだ』に興味を抱き、読んでみたいと思いました。2009年発行になているので20年前に書かれ、小林秀雄賞を受賞しています。 スポンサーリンク 『それでも ...

本・読書感想・映画

2020/10/30

『経済学は悲しみを分かち合うために』神野直彦著ー人間を幸福にする経済をめざして

財政学(社会財政学)の第一人者である神野直彦氏の自伝であるが、東京大学から財政学を学んだ著者の語る自伝は財政学が多くの分野を占めながらも、生い立ちから生き方にまで及び、愛情に恵まれて研究を続けた様子がうかがえます。 そして、財政学と共に生きた著者からは、多くの財政経済学を学ぶことができ、素人の私でも生きるために必要な経済学の大切さを感じることができるのです。 それは、専門書とは違った書き方で財政学を説いていることばかりでなく、文章がとても読みやすいことにもあるようです。 1946年生まれの著者は大学のゼミ ...

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2020/9/21

『欲望の経済を終わらせる』井出英策著ー経済の自由より人間の自由 !!

著者の井出英策氏は日本銀行金融研究所勤務を経て慶応大学経済学部教授の財政学者です。 私は読んでいませんが、『経済の時代の終焉』で大佛次郎論壇賞を受賞したということです。 世界を席巻した新自由主義からの脱却を訴えて、個人や社会に何がおきても、安心して暮せる財政改革を提言、人間らしい自由な生き方ができるような社会を私たちに示しています。 スポンサーリンク 『欲望の経済を終わらせる』のあらすじと感想 世界的なコロナ禍の中で、貧富の差がますます広がっています。バブル崩壊から30年を過ぎても経済が上向く気配もない日 ...

本・読書感想・映画

2020/7/31

『女帝 小池百合子』石井妙子著ー救世主か?”怪物か?

『女帝 小池百合子』は、石井妙子氏が3年半という歳月を費やして取材を重ねて書いた東京都知事、小池百合子の半生の道のりです。 私がはっきりと小池百合子氏の生き方に違和感を感じたのは東京都知事選からです。それまでは普通の女性政治家と言う思いで眺めていました。 都知事選に出馬したときに、学歴詐欺などの報道があり、選挙中の行動をテレビで見ていたのがすべてでした。 大きな違和感を覚えたのは、豊洲問題からで、その後のオリンピックの会場問題に至っては颯爽とテレビに出てくる姿を、違和感を感じながら見ていました。 その違和 ...

本・読書感想・映画

2020/7/1

『枝野幸男の真価』毎日新聞取材班ー立憲民主党は政治の〈新章〉を開けるのか

2017年9月25日安部首相は突然衆議院議員の解散を表明する記者会見を行いました。衆議院議員の解散権を持っている総理がいつ解散に打って出るか分からない中、民進内も緊張していましたが、民進党の党首選で前原誠司と枝野幸男が代表権争いをして、枝野が敗れ、いろいろないきさつの中党内人事が決まったばかりの時でした。 小池百合子都知事は人気絶頂の中で、新党(希望の党)を立ち上げ、民進党の右派の細野他数名が離党をしてそこに加わっていました。 その当時の民進党は、バラバラ間が強く、私にすれば選挙になっても投票するところが ...

枝野家のひみつ

本・読書感想・映画

2020/6/14

『枝野家のひみつ』枝野和子著ー福耳夫人の20年

立憲民主党党首 枝野幸男の妻枝野和子さんが、枝野氏と結婚してからの20年間を政治家の妻としての日々や夫、子供たちへの思いを描いたものです。 私が枝野という政治家を知ったのは、東日本大震災の時官房長官として毎日のように記者会見をしていた姿を見たことに始まります。 それまでは、適当に新聞やテレビで見たいた政治ですが、本当に政治に関心を持ち始めたのは、自民党安倍政権下で森友事件が問題になってからのことです。 それ以降は、できる限りテレビで放映される国会中継は見るようになり、分からないままにも政治に関心を持つよう ...

本・読書感想・映画

2020/5/12

『ツーカとゼイキン』明石順平著ー知りたくなかった日本の未来

明石順平氏は1984年生まれの弁護士です。主に労働問題、消費者被害事件を担当しているようです。 著書には『アベノミクスによろしく』や『国家の統計破壊』『データーが語る日本財政の未来』などがあるようですが私は著者の本は初めて読みました。 『ツーカとゼイキン』は、通貨を通貨の歴史からひもといていきます。 私は経済についてはずぶの素人なので、かなり読みやすく書いてあるのでしょうが、間違った受け止め方をしてしまうかもしれません。もしそのような書き方があったときは私の問題である事を断っておきたいと思います。 スポン ...

政治・社会問題

2020/3/25

森友問題で自殺した近畿財務省職員の遺書を読んで

2018年3月7日近畿財務局職員・赤木俊夫氏が命を絶ちました。 森友問題で、文書の書き換えが朝日新聞に載り、長いこと国会で野党における追求を受け、文書書き換えを検察が調べている最中だったと思いますが、日本中がその自殺を聞いて、騒然となったのを覚えています。 遺書があったという報道はありましたが、詳しいことが分からないまま2年の歳月が過ぎ、その遺書が週刊文春に載り、文書改竄をさせられた赤木さんの経緯が国民の前に明らかにされました。 それにより、疑問だった多くのことが分かりましたが、一人の人間が文書書き換えと ...

本・読書感想・映画

2020/3/15

『愛という名の支配』田嶋陽子著ーフェミニズムを説く

私は文庫本が発売された2005年前後に田嶋陽子氏の講演会に行ったことがあります。 その当時は、いろいろな方の講演会を開催されていましたが、田島陽子氏の講演会はかなり人気があり、立ち見ばかりでなく、別室でマイクで聞かなければならないほどの人が集まったのを覚えています。 その時の内容は詳らかに覚えていないのですが、この本に書いてあることとあまり違わなかったのではないかと感じました。 著者よりも数年後に生まれた私はそれほど男女差を感じることなく子供時代を過ごせたと思っていたのは、子供時代の環境が大きかったのでは ...

本・読書感想・映画

2020/2/3

『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない』田中信一郎著

著者、田中信一郎氏は千葉商科大学基盤教育機構准教授です。国会議員政策秘書、明治大学助手、内閣府、内閣官房、長野県自然エネルギー財団などを歴任し、現場を見てきた経験から、少子高齢化時代の現在の政策を政権交代してどのようにしたら良いかという提案をしています。 少子高齢化が進むのがわかっていながら、それ以前の政策を変えようとしない安倍政権が7年以上も続き、一向に良くならないばかりでなく、悪化の一途をたどったいることへの警鐘として私は読みました。 野党も乱立して、経済成長をMMTで、改善しようという「れいわ新選組 ...

本・読書感想・映画

2019/12/5

賛否両論で注目されているMMTの本「奇跡の経済教室」中野剛志著

山本太郎が「れいわ新撰組」を立ち上げ、消費税を上げないで経済政策をするという触れ込みをしているのを聞いてそれが「MMT」であることを知りそれがどのような経済政策であるのか知るために読んでみることにしました。 「MMT」に興味があるというわけでもなく、「れいわ新撰組」を支持しているわけでもなく、本を読んだからと言って支持者になることはないのでが、知らなければ何を言うこともできないという理由で読むことにしました。 ですから、「MMT」を批判的な立場から読んだことになります。 「奇跡の経済教室」の読後と感想 経 ...

武器としての世論調査

本・読書感想・映画

2019/6/27

『武器としての世論調査』三春充希著-選挙によって社会を変えたいと思う人に必読

「原発事故以降の状況に問題を感じ、社会の在り方を模索するようになったという著者は、自然科学における洞察やデーター処理方法を生かして世論調査や選挙結果のデーターから社会の姿を描き出し、提示するということに取り組んできました。」と書いているように、冷静で正確な分析結果から、いろいろなことが読み取れる素晴らしい本になっています。 私もほとんど同じ時期にそれまで以上に政治に問題意識を持つようになり、フェイスブック、ツイッターなどを読むようになり、この本の著者である「はるさん」のツイッターに出会い、数年間そのデータ ...

本・読書感想・映画

2019/3/29

日本型組織の病を考えるー村木厚子著

当時厚労省局長だった村木厚子氏は虚偽公文書作成容疑(郵便不正事件)にかかわったとして逮捕、半年近い拘留の末無罪が確定、事務次官まで上り詰め、退官後は「若草プロジェクト」を立ち上げ恵まれない環境に置かれた少女たちに支援をしています。 2009年6月14日逮捕といいますから、今から10年前のことです。その当時は今ほど政治に興味を持っていなかったのですが、逮捕の記事も無罪判決が決まったことも鮮明に覚えています。 そのような経験をなさった後に厚労省の事務次官まで務めた著者が、拘置所内での日々の出来事と不当な取り調 ...

本・読書感想・映画

2019/2/28

『日本が売られる』堤未果著|私たちが知らない間に決まっていく恐ろしいこと

国際ジャーナリストの堤未果氏の著書です。2018年9月にあとがきを書いているので、それ以前のことが書かれていることが分かります。 私は出版当時から読んでみたいと思っていましたが、購入したのは、2018年12月30日、第十一冊発行ですからかなり読まれている本のようです。 私もここ数年の、世界と日本で起きている状況にかなり関心を抱いていたので、少しは新聞やネット、国会中継などから知っていることもありましたが、それが世界中で起きていて、日本がターゲットにされていることの恐ろしさを感じました。 国際ジャーナリスト ...