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平野啓一郎

本・読書感想・映画

2019/8/20

『マチネの終わりに』平野啓一郎著ー音楽(人生は)は過去に向かて広がっていく

『マチネの終わりに』は2015年3月から2016年1月まで毎日新聞に連載された小説であり、天才クラシックギタリストの蒔野聡史が「デビュー20周年記念」としてのコンサートの最終日、2006年の秋に小峰洋子との出会いから始まります。 小峰洋子はフセイン政権が終わった後の混乱のイラクでジャーナリストとして働いています。蒔野聡史38歳、小峰洋子40歳の決定的な出会いは二人の意思とは異なったところで誤解が生じ、お互いが惹かれながらも別々の生活を歩むことになってしまいます。 スポンサーリンク 『マチネの終わりに』のあ ...

決壊

本・読書感想・映画

2019/7/11

『決壊』平野啓一郎著ー複雑化した現在を分人という手法で書いた衝撃と感動の大作

私は同著者の作品を続けて読むことは若いころはもっと多かったように思うが、現在はかなり根気がなくなり、それほどの頻度で読み進むことができなくなっています。それでも気になる作者の作品は数冊は読んでいます。 平野啓一郎氏の作品は、前回「葬送」をかなり時間をかけて読みましたが、「決壊」はそれほどの長編でもなかったためか、外の用事の合間に読み始めたのですが、かなり短時間で読み終えたのは、途中で止めることができなかったからです。 2002年から始まる小説は、私がホームページを開いて、掲示板でいろいろな方と交流していた ...

葬送

本・読書感想・映画

2019/6/15

『葬送』平野啓一郎著ー晩年のショパンとドラクロワ

平野啓一郎の作品は最新作の「ある男」を読み、芥川賞を受賞した「日蝕」を読み返した程度ですが、その2冊に比べて葬送はかなりの長編です。 あらすじを読むという小説ではなく、ずっしりと重い言葉が全体を通じてちりばめられており、読み通すためには読み手もその哲学的ともいえる言葉を漏らさずに読み進むことを強いられることになります。 多分若いころに挫折した海外文学に次ぐくらいの時間を要したのではないかと思います。 スポンサーリンク 『葬送』の読書感想 私は新潮文庫で読みましたが、第一部が上下、第2部上下4冊という長編で ...

日蝕

本・読書感想・映画

2019/2/14

『日蝕』平野啓一郎著|芥川賞受賞作

平野啓一郎の文壇デビューは華々しく、芥川賞を受賞した時はかなり話題になりました。最近作『ある男』を読んだことから、20年ほど前の『日蝕』も我が家にあるのではないかと本棚をさがしたところ見いだすことが出来ました。 ほとんど内容を覚えていなかったのですが、読み始めるにしたがって、読んだ記憶がよみがえってきました。 以前から、読み始めた本を途中から止めないで読む方でしたが、あまり覚えていないこと、その後の作品を読んでいないことからその当時はさほど感動しなかったのかもしれません。 今回も古語を連ねた文章を読み始め ...

ある男

本・読書感想・映画

2019/2/14

『ある男』平野啓一郎著|過去を捨てた後に得た愛の形

芥川賞作家である、平野啓一郎著『ある男』を読了しました。 『ある男』はネット検索をしていて、興味を抱き購入しました。すっかり忘れていたが20年近く前に『日蝕』も読んだようなような気がして、本棚をさがして見たところ本棚から探すことが出来ました。 その当時、京都大学大学中に書いたという『日蝕』はかなり評判になっていたことを思い出したが、なぜか本の内容は思い出さないので、近いうちに読み直してみようと思っています。 それ以後の作品は読んでいないので、『ある男』は平野啓一郎作品に初めて出会ったような感覚で読むことに ...

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