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村上春樹・春樹訳

本・読書感想・映画

2019/10/6

『風の歌を聴け』村上春樹著 デビュー作

『風の歌を聴け』は村上春樹の長編第一作であり、群像新人賞を受賞しています。 1979年に発行されたことから40年近く過ぎて読みことになりました。後で書かれたものから読んできてやはりデビュー作を読んでみようという思いになりました。 それまではかなり分厚い長編小説を読んできたので、あっけないくらい短い時間で読み終えました。 デビュー作とはいえ、思っていた以上に素晴らしい作品でした。何気ない日々を書いていながら、人間のどうしようもない寂しさや不完全さが伝わってきます。 スポンサーリンク 『風の歌を聞け』のあらす ...

羊をめぐる冒険

本・読書感想・映画

2019/9/20

『羊をめぐる冒険』村上春樹著-緑のコードと赤のコード

村上春樹の作品は後期作品から読み始めて、行き来しながら数冊読み、「羊をめぐる冒険」を今回読みました。やっと初期作品の終わりのころに来たのかもしれませんが、それ以後の作品に比べて、みずみずしい若さが感じられる作品で、とても好きになりました。 1982年10月発行なので、今から35年以上も過ぎており、野間文学賞を受賞した、長編の3冊目の小説のようです。この3冊が3部作といわれいることから私は読む順序が逆になっているので、初期作品を読んだときに読後感に違いが出てくるかも知れません。 そのようなことを考えながら読 ...

本・読書感想・映画

2019/9/3

『騎士団長殺し』村上春樹著ー雨田具彦は留学時代の戦禍を絵に残して死んだ?

『騎士団長殺し』という題名にどことなく違和感を覚えたために、読むことを先延ばしにしていましたが、読み終えてみてもっと早く読んでおきたっかったと感じられるような作品でした。 村上春樹の作品は多くのファンを持ち、予約して購入し読む人が多いのですが、レビューの良否もかなり分かれるのが特徴のようです。 私自身はハルキストというほどではありませんが、かなり好きな作家であり、『騎士団長殺し』も興味深く、様々なことを想像しながら読み進むことができました。 村上春樹の作品はかなり読んでいるので、ファンタジー的な出来事が多 ...

東京奇譚集

本・読書感想・映画

2019/8/13

『東京奇譚集』村上春樹著ー5作の短編集

村上春樹の作品は短編は簡単に読め、長編より軽い気持ちで読めますが、どちらも面白くお勧めできる作品です。 奇譚とはありそうにない話ということですが、そんな短編が5作品からなります。2005年発行で「新潮」に発表さえたものに書き下ろし1篇を加えた短編小説集です。 長編小説でも現実からはなれた作品がほとんどなのですが、短編集は回りくどくないため簡単に読めます。 スポンサーリンク 『東京奇譚集』のあらすじと感想 「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをし ...

1Q84

本・読書感想・映画

2019/8/7

『1Q84』村上春樹著ーリトル・ピープルとは

『1Q84』は2009年5月29日発売の村上春樹の12冊目の長編小説で、「毎日出版文化賞 文学・芸術部門」受賞しています。 いつも感じることですが、村上春樹の作品は奥が深いのですが、とても読みやすい独特の文体で読者を小説の世界に引き入れてくれます。読者の知識、思想などにより理解できることあるために、読後感は読者によって異なるし、いくつもの視点があるので何を求めて読むかによって読後感は変わってくるのかもしれません。 村上作品は、現生からいろいろな世界に移行する手法が多く取り入れられているが、読みなれると違和 ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『アンダーグラウンド』 村上春樹著ー地下鉄サリン事件の被害者へのインタビュー

1995年3月20日オウム真理教の信者が起した地下鉄サリン事件は3800人の被害者を出しました。また、乗客や駅員ら13人が死亡しており、被害者の中には重症患者も含まれています。 麻原彰晃を教祖とするオウム真理教とは何か、という疑問を作者は感じたといいます。このインタビューは、事件発生後9カ月を経た時点に開始、1年9カ月後まで続けられたようです。 坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件などにかかわっていた人の裁判が行われていましたが、麻原彰晃をはじめ死刑が確定していた13人の死刑執行が2 ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『海辺のカフカ』村上春樹著|入口の石とは?

数冊の村上春樹の小説、エッセイを読んだ後に『海辺のカフカ』を読みました。そしてこの作品が今までに読んだ中で私が一番好きな小説になりましたが、なぞ解きをを強いられることにもなりました。 まだ読んでいない作品も多いのですが「フランツ・カフカ」賞が贈られたということで、ノーベル賞の候補になっているのもうなずけるような作品でした。 15歳の少年が成長していく過程を多角的にとらえた物語で、私はかなり昔に通ってきましたが、折に触れて子供が成長する危うさを考えさせられているので、少年の気持ちを興味深く読みました。 聖書 ...

本・読書感想・映画

2019/10/6

『大聖堂』レイモンド・カーヴァ|著 村上春樹訳-最高の短篇集

レイモンド・カーヴァーの作品を読むにあたって、レイモンド・カーヴァーのことを書いてあるいくつかの文章を読みました。 そのあとに読んだ短編集は『愛について語るときに我々の語ること』で、『大聖堂』が2冊目の短編集です。 50歳で肺がんにより亡くなっていますので、本格的に小説を書いたのはそれほど長い期間ではなかったようですが、それらの作品の多くは自らの体験によって紡ぎだされた生きることの切なさ、悲しさ、温かさをさりげなく伝えています。 『愛について語るときに我々の語ること』の短編集では、最後に読み手がポンと投げ ...

本・読書感想・映画

2019/10/6

『愛について語るときに我々の語ること』レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳

私はレイモンド・カーヴァーを知ったのも最近のことで、『愛について語るときに我々の語ること』が最初に読んだ本です。 村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』のあとがきに、レイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』のタイトルの原型として使わせてもらったということが書いてありました。 その時、『走ることについて語るときに僕の語ること』は私が今まで読んだエッセイのタイトルとはかなり違っているとの思いでだったことの謎が解けたように思いました。 しかし、その時はまだすぐにレイモンド・カ ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『職業としての小説家』村上春樹著|一貫した村上春樹の小説家としての生き方

『職業としての小説家』は35年あまり小説を書き続けている村上春樹の自伝的エッセイで、2015年9月に発売されているので最新のエッセイと思っても良いのでしょうが、以前に書かれた内容も入っているので、私は初めて読んだような気がしませんでした。 1995年11月に行われた「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」と2007年10月に、文藝春秋より刊行された「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んでいるので、村上春樹の考え方や哲学はある程度私の中に根付いていました。 そのうえでこのエッセイを読むことになったので、 ...

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2019/2/23

『ねじまき鳥クロニクル』 村上春樹著|夫婦の深層とその周りの長大な物語

村上春樹がかなり人気のある作家であることは知っていましたが、なぜか最近まで読んだことがなかったことが不自然であることから読んでみようと思い立ち、今毎日のように読んでいます。 そして村上春樹の作品を読んでみようと思い、どのような作品があるのだろうと調べてみたら、「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」という対談集があり、河合隼雄のファンである私は迷いなくそれを購入して読むことにしました。 その対談の中で語られるのは、「ねじまき鳥クロニクル」であり、夫婦の問題だったのでこの小説は読まなければならないだろうと思ってい ...

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2019/2/23

『国境の南、太陽の西』 村上春樹著|太陽の西の島本さん

なぜか毎日のように村上春樹の本を読んでいますが、私は好きな作家に出会うと高校生のころからこのような読み方をしてきたのだと思い出しています。 同じ作家の本ばかりを読んでいると、一冊を読んだのとは違ったその人の考え方や生い立ちまで分かるために言わんとしていることも、内容もより理解できるように思うからです。 ハジメは1951年1月生まれで、村上春樹は1949年1月生まれ、この小説が出版されたのが、1992年ですからこの小説は、村上自身が生きてきた時代を書いていることになり、時代背景がリアリティをもっていることに ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『神の子供たちはみな踊る』村上春樹著 地震の後で6編の短編

初出に地震の後でとあり、「新潮」1995年に連載した5つの短編と書き下ろし1編が収められています。 地震とは1995年1月に発生した阪神大震災のことであり、同年3月にオウム真理教が引き起こした地下鉄サリン事件にも触れられています。 それまで、平穏に生きてきた人たちがその巻き添えになった時に、多くの死者を出し、崩壊した建物を映像で見て、あの惨事に見舞われて私たちはいつ何が起きるかわからないという気持ちを抱きました。 これらの6編の短編には地震が直接かかわっているわけではないもののそれが何かしらの形で出てきま ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』のレビューの渦の中で

『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』をアマゾンで購入するためにレビューを読み、アンチ村上と村上ファンが入り混じっていることを知り、酷評がかなりあったのですが、初めて村上春樹の小説を読む私にはあまり関係がないことなので、無視して読むことにしました。 村上春樹の小説を読むことになったきっかけは二つあり、故河合隼雄の書いた本を数十年前から読んでおり、河合隼雄のファンだったので、『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』を読み、村上春樹の考え方に共感したことによります。 この対談集は20年も前に行われていましたが、 ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『雨天炎天』ギリシャ・トルコ辺境紀行 村上春樹著

この本は平成2年に8月に新潮社より刊行されたというから25年以上も前の紀行文になります。 私が読んだ本は平成23年12月15日 31刷と書いてある新潮文庫なのでかなり多くの方に読まれた本のようです。 誰かがどこかでこの本が面白いと書いてあったので、今頃村上春樹の本を読み始めた私が手にして読んでみようと思ったわけです。 25年も前ですから私も若かったのですが、村上春樹も若い時期でありかなり冒険に満ちた体験記になっています。 スポンサーリンク ギリシャ編-神様のリアル・ワールド アトス半島はギリシャ正教の聖地 ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『グレート・ギャツビー』村上春樹訳|心に残った名作

遅ればせながら村上春樹の書いたものを読んでいます。 前回読んだ「走ることについて語るときに僕の語ること」の中に翻訳中の「グレート・ギャツビー」の小説について、29歳でどうしてこのような深い内容の小説が書けるのだろうか。 天才というに以外に言いようがないというようなことが書いてあったこが、『グレート・ギャツビー』を読むことになった直接のきっかけでした。 『グレート・ギャツビー』はスコット・フィッツジェラルドが1924年に書いたものであり、舞台は1922年に設定されています。 古典の部類に入る長編小説としては ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹著|走ることと書くこと

村上春樹が小説家になって間もなく世界中の路上で走り始め、その数年後からフル・マラソンに毎年のように参加するようになったことを日々思いを交えて書いています。 40代後半からレースのタイムが伸びなくなったのをきっかけに、トライアスロンもするようになり、冬はマラソン、夏にはトライアスロンに挑戦するという生き方の中から、それを力に変えて小説を着実に書き上げているといいます。 村上春樹にとって走ることと小説を書くことは並行して行うことであり、それが生き方を深めることになり、哲学になっているようです。 スポンサーリン ...

本・読書感想・映画

2019/2/23

『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』 河合隼雄 村上春樹対談|人間を掘り下げて語る

この対談は1995年11月に行われたものでオウム事件阪神大震災があった年ですの、それらのことにも言及されています。 今から20年も前に行われた対談で、その12年後に河合隼雄がなくなっていますが、現在読んでも少しも古さが感じられないのは人間を深く掘り下げて、語っているからだろうと思います。 私はかなり前からの河合隼雄のファンでこの対談が行われた前の著書を何冊も読んでいましたが、なぜか村上春樹の本はあまり読んでいなかったので、この対談集を読んで村上春樹の本を読んでみようと思いました。 スポンサーリンク 『村上 ...

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