偶然面白そうな被写体に出会ったときに写すことがあるが、余り絵にならないことが多い。
しかし、実物とはかけ離れたものから想像をかきたてられることはとても楽しい事です。
失敗をしながらも続けていきたいと思っています。
沼に揺らぐ
沼の岸にいつからいるのだろうか
穏やかな沼の少しのさざ波にも白骨のような根が揺れている
風の強い日にはもっと騒がしく揺れるのだろう
ひと時も休むことなく心を騒がせている根を
わが心に重ねて持ち帰ってきた
陰影
汚れない純白の雪に落ちる影はことのほか強く
森のすべてのものの影を描き出す
汚れを知らない子供の心を染める影は
このように塗りつぶされるのだろうか
大人になるに従って
人はそれぞれの影と光を薄くしたり
こく染めたりしながら生きているのだろう
その時々の光と影は私たちに美しい風景を与えてくれる
稔りの秋
稔りの時を迎えた山間の棚田は
迷いを持たないように整然と形を整えて
刈り取りを待つ稲穂とソバの白い花が
静かに日に輝いていた
撮影地
蓼科高原の沼にて 初夏
奥日光、高徳沼付近で、木々が雪に落とす濃い影を写しました。 冬