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少林寺の羅漢道の五百羅漢の声は聞こえる?

少林寺の五百羅漢のことを知ったのは数年前のことですが、何度訪れただろうか。

その時々に羅漢たちは違った表情で出迎えてくれます。

光がたっぷり羅漢たちに降り注ぐ日、寒さに震えそうな日、どんよりと曇って羅漢たちに生彩が見えない日、羅漢たちとの出会いは劇的でさえあります。

晴れていても時間によって光は羅漢たちを選ぶように降り注いでいるので、行ったり来たりをしながら写すことになります。

またいつもふさぎこんでいる羅漢、物思いにふけっている羅漢、ふてくされているような羅漢、さまざまな表情を見ながらその羅漢の心を写すことが出来ないだろうかと思いながら、荒れた羅漢道を登り下りします。

そんな繰り返しをしていますが、思ったように写すことの難しさばかりを知らされます。

少林寺の五百羅漢

鐘の声聞く

無情の声を聞いている姿だと聞いた

この世は良いことばかりではない

仮の姿を借りた私たちは時代の波に翻弄されながら

その日その日を生きるほかはないが

喜びが大きいほど悲しみが大きく

悲しみが小さいほど喜びも小さいと思うこのごろ

いつも変わらぬ姿で天を仰ぎ

すべてを受け入れているような羅漢を見るたびに

私の心は揺れる

少林寺の五百羅漢

うたたね

ななめ後ろから淡い日を浴びてまどろんでいる

訪れるたびにどこか違って見えるのはどうしてだろうか

光を浴びて気持ちよさそうにしている時は心がなごみ

日陰に寒そうにしているときは心が痛む

顔を見せることはないだろうが、いつか私に何かを語ってくれるだろうか

少林寺の五百羅漢

悲しみ

衣に顔をうずめて悲しみをこらえているのだろうか

日の光の温もりでさえ安らぎを与えてくれないのかもしれない

まして雨の日や嵐の日の思いはいかばかりかと

後ろからかげり始めた羅漢を見つめながら思いは尽きない

少林寺の五百羅漢

語らう

道端に佇み何を話しているのだろうか

何やら嬉しい話なのかも知れない

微笑むように聞き入っている羅漢はひと時の安らぎを

私たちの心に永久に残してくれたのかもしれない

 

日だまりは優しい言葉を包んでした

少林寺の五百羅漢

 

旅立つ

   

素晴らしい朝を迎えて

喜びを隠せない羅漢をしり目にせっせと草鞋をはいて旅立とうとしている 

顔は見えないけれど体全体から喜びがあふれて 

どこに行くのだろうか

待つ人のもとに急ぐのかもしれない

少林寺の五百羅漢

切ない心

打ち明けられない恋の悩みを抱えて

胸が締め付けられる

勇気のない己が情けなくて座り込んでいるほかのない心を

知っているのは私だけかもしれない

踏み出せる日を永久に待つだけ

少林寺の場所

 

埼玉県大里郡寄居町大字末野2072ー1    Tel: 048-581-3141


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