狭い庭にいろいろなものが植えてあり、広角などで広く写すのはとても無理なので、ほとんどマクロレンズか、望遠レンズの使うことになります。
出掛けずに写せるのは便利ですが、庭に咲く花は決まったものになり、背景の処理によほど気を使わないと難しいと思いますが、いずれはは庭の花を写すのことが多くなるのだろうと思っています。
日だまりに咲く
秋の日の傾くころ逆光の中で小さな花が肩を寄せ合うように咲いていた
花を支えきれない茎がしなって
花は地に蕊を向けて一生懸命にささやく
世界がいつまでも滅びることのないようにと地球に向かってささやいているのだろうか
太陽のような大きな光が美しく輝き
私に一瞬の美しさを残してくれた
夕闇が迫る
夕闇が迫る一瞬を限りなく美しく輝く花を
懸命にとらえようとしたけれど
花は沈黙を解こうとはしなかった
やっとの思いでとらえた紫の光は
明日への希望を少し私に与えてくれた
逆光
梅雨の晴れ間の夕べは
やわらかな光がすべてのものを包み
静かに暮れようとしていた
淡い光の中で咲き始めた花も
明日への命をつなぐように輝き
光に包まれていた
夕闇に舞う
夕闇に舞うサギは幻想的である
とても警戒心の強い鳥だが ねぐらに帰って夕闇に舞うサギには警戒心が見当たらない
ねぐらに帰った温かな雰囲気だけを伝えてくれる
暮れようとして 徐々に光が少なくなっていくとき
明日への希望が膨らむのだろうか
ズダヤクシュ
汗だくになって一休みした山道の足元に咲いていたズダヤクシュ
その時はやさしい風情に慰められた名も知らない花だったが
その花がズダヤクシュと言う事は後で知った
喘息薬種であることも後で知った
自然には私たちの知恵をはるかに超える 知恵を蓄えている
咲いているときも可憐だが 子孫を残すための種子をはぐくんでいる姿は
とても素敵である
メガネツユクサ
ブルーのフリルを付けたメガネをかけて何処に行こうか
こんな素敵なメガネが似合う人は どこにいるのだろうか
あどけない子供の眼にぴったりのような気がする
私の心は汚れてしまったから もう似合う事はないだろう
本当はどんな人でも許せる心を持っていたかったのだが
ミゾホウズキ
シダの間にひっそりと顔を出して咲いている
目立つ花なのに 控えめなのが良い
花は何も言わずに慰めてくれるが
人は物を言って人を傷つけてしまう事もある
花の名前と季節
ヤマラッキョウ: 秋
ミヤコワスレ: 初夏
ミヤコワスレ: 初夏
サギソウ: 夏
メガネツユクサ: 夏
ミゾホウズキ: 初夏