著者は京都大学法学部卒業後、日本銀行を経て、日本総合調査部上席主任研究員です。 2016年11月発行なので、現在より6年以上前に書かれたものですが、現在の日本の金融状態はもっとむごい物になっています。 年々政府の債務残高は増え続け、デフレと言われていたのが、賃金が上がらず、物価だけ上昇する状態になっています。 ここに書かれていることは、安倍政権の「デフレ脱却」「2パーセントの物価目標」達成を、日本銀行共有する目標として掲げ、「アベノミクス」と言われる政策運営を行ってきたことに端を発します。 『中央銀行は持 ...