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『中央銀行は持ちこたえられるか』河村小百合著ー忍び寄る「経済敗戦」の足音

著者は京都大学法学部卒業後、日本銀行を経て、日本総合調査部上席主任研究員です。

2016年11月発行なので、現在より6年以上前に書かれたものですが、現在の日本の金融状態はもっとむごい物になっています。

年々政府の債務残高は増え続け、デフレと言われていたのが、賃金が上がらず、物価だけ上昇する状態になっています。

ここに書かれていることは、安倍政権の「デフレ脱却」「2パーセントの物価目標」達成を、日本銀行共有する目標として掲げ、「アベノミクス」と言われる政策運営を行ってきたことに端を発します。

『中央銀行は持ちこたえられるか』のあらすじと感想

3本の矢と言われた「アベノミクス」

  1. 大胆な金融緩和
  2. 機動的な財政出動
  3. 民間投資を喚起する成長戦略

以上の目標を掲げましたが、それらは成功することがなく、成長どころかマイナス金利は今になっても改善できず、日銀に発行した国債が赤字となって積み上がっています。

世界中が仰天したという異次元の金融緩和。

前代未聞の規模で国債などを買い入れてマネタリーベースを供給すると言う「量的・質的金融緩和」を黒田総裁の就任後の2014年の追加で年間80兆円に増額され、日本のみならず、世界中が仰天しました。

それにより最初は好転したのですが、1年後からは前年比マイナス幅が月を追うごとに拡大していて、物価の伸びも落ち力が続きませんでした。

日本は収容国の中でも飛び抜けて政府の抱える債務残高の規模が大きい国です。

一向に上向かない財政のため、消費税の引き上げも2度も延期、それによって債務残高がますます積み上げってしまっています。

専門家さえ誰にもよえ追うできない規模の債務残高を抱えて日本は今後どうなるのだろうかという懸念を専門かの中でさえ、いろいろと取り沙汰されているようです。

こうしている現在も、税収をオーバーする予算に年々債務が積み上がっていて、先進国で一番負債の多く、成長が成長ができない国になっています。

私たち素人には難しい経済問題を著者はわかりやすく説明してくれています。

MMT、ベーシックインカムなどを唱える方に是非読んで頂きたいと思います。

そして、未来の子供たちへのツケを心配なさっている方、膨れ上がる社会保障費を心配している方、消費税ゼロを掲げている方に是非読んで頂きたいと思いました。

『中央銀行は持ちこたえられるか』の感想

経済は生きものです。これほどの財政赤字を積み上げて円高になろうが、物価が上がろうが、金利を上げることができなくあってしまっている日本で、今後どのようなことが起こるのだろうと思うと心配になります。

ロシアによるウクライナの侵略で原油が上がり、物価が日々上がっていく中で、一向に上がらない賃金で、貧富の差は日々増すばかり、コロナ禍も治まらず世界が不安な日々を送っている現状から、すべての世界の人々は抜け出したいと願っていると思いますが、どちらも明日が見えない状態が続いています。

第3次世界大戦にならないことを祈りながら、コロナに気を配って家籠もりをしなければならな多くの方ストレスを抱えています。

この状態から1日の早く抜け出せることを願っています。

そして、政権は、国民が少しでも幸せに生きられるような政策を考えてほしいと願っています。

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