2012年12月発行の平野啓一郎氏の著著です。 自死をを選んだ主人公が生き返り、自分は誰かに殺されたのだと思いが強く自殺を認められなかったが、分人という考え方の中から、自分は自殺をしたが死にたかったわけではなかったという思いを強くします。 自分のそしてその他の様々な人の分人を探し当て、自分が自殺したことに納得していきます。 今に続く著者の作品には分人とと言う概念が大きな位置を占めていると思っているが、この物語の中はとりわけ分人をテーマにしているのではないかと思いながら読みました。 『空白を満たしなさい』の ...