健康診断で胃ハイリスク(ABC)検査を受ける機会があり、初めての血液検査を受けた結果ピロリ菌が陽性となり胃カメラ検査を受けることになりました。
ピロリ菌は赤ちゃんの頃に感染するらしく、現在の若い方は陽性の方が少ないということですが、私は上下水道が完備する前に生まれていたことから、ピロリ菌に感染していたようです。
血液検査でわかるということで何気なく受けた検査で陽性になっていたことに驚き、胃カメラ検査を受け、除菌をするために胃腸科専門医を受信しました。
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胃ハイリスク(ABC)検査とは
胃ハイリスク(ABC)検査とは、早期発見・早期治療のために血液検査で胃がんになりやすさを調べる検査ということです。
ペプシノゲン検査(PC)とヘリコバクターピロリ抗体検査(HP検査)から、胃がんのリスクを調べるようです。
総合判断の見方
総合判定 | 異常なし | 要精密検査(消化器専門医受診) | ||
A群 | B群 | C群 | D群 | |
ペプシノゲン判定(PC検査) | 陰性(-) | 陰性(-) | 陽性(+) | 陽性(+) |
ヘリコバクター・ピロリ抗体検査(PG検査) | 陰性(-) | 陽性(+) | 陽性(+) | 陰性(-) |
胃の状態 | 健康的な胃粘膜 | 少し弱った胃粘膜 | 弱った胃粘膜 | かなり弱った胃粘膜 |
私はB群の検査結果だったので、ピロリ菌を除菌すればよいのではないかと思いましたが、胃の内視鏡の結果は胃がかなりピロリ菌によって弱っているということで、組織検査をしたが、癌ではないとのことでピロリ菌の除菌を行うことになりました。
ピロリ菌除菌療法
ピロリ菌除菌を受けるには1種類の「胃酸分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」を1日2回7日間服用することになります。薬のアレルギーがある人や抗菌剤を服用時にアレルギー症状を起こした方、抗菌薬の風邪薬で副作用を起こした方は事前に主治医に申し出なければならないようで、私も先生から念を押すように聞かれました。
しかし、副作用の報告もあるということで、ひどいときには受診してくださいとの注意もありました。
私は、合わない薬もあるので心配でしたが、1週間の服用中には異常を起こすこともなく飲み終えることができました。
除菌ができたかどうかは、4週間後ピロリ菌の検査を行い除菌できていれば、通常1年に1度の胃がん検診をうければよいことになります。
ピロリ菌の検査には内視鏡を使う方法と、内視鏡を使わない方法があるようですが、私は除菌前に内視鏡検査を受け、組織検査もしたので内視鏡を使わない方法で除菌に成功したかどうかを調べることになりました。
内視鏡を使わないピロリ菌検査
- 抗体測定:血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べます。
- 尿素呼気試験:検査用の薬を飲み、一定時間経過した後に吐き出された息(呼気)を調べて、ピロリ菌の感染の有無を調べます。
- 便中抗原測定:弁を採取してピロリ菌抗原の有無を調べます。
私は今回は尿素呼気試験を行いました。内視鏡検査の時と同じように朝食抜きで行い、結果は1週間後に除菌ができていることを教えていただきました。
1度の服薬で除菌できなかった方は再度服薬するようですが、除菌ができていたことから、1年後には胃がん検診を受けるようにとの指導をいただきました。
ピロリ菌は一度除菌すれば心配ないようなので、胃の調子がよくなり食べ過ぎて太らないようにとの注意を受けました。