2011年の大卒の3年以内の離職率が労働局のまとめでわかったようです。
就職した人の約3分の1が離職していることになります。
理由は、「仕事が合わなかった」、「人間関係」などを挙げた人が多かったようです。
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大卒の3人に1人が3年以内に仕事を辞めていることの意味
離職率の多いのは、宿泊・飲食・サービス業や不動産・物品賃貸業、小売業が多いようで企業規模別では従業員5人未満、5~29人と小企業での離職率が多くなっているようでした。
2011年はかなり内定率の低くかった年で選択幅が少なく、やむなく本意ではない就職をした学生が多かったのではないかと見ているようです。
それに反して、景気の上昇が見え始め、2020年の東京オリンピックを控えている2015年卒についての採用状況は、採用難の状況になっているようで、小売、サービス・インフラ、建設業での年度末までの募集人数到達の見通しは厳しくなっているということでした。
奇しくも、3年前に就職した学生の離職率であった職業が採用する学生を確保できない状況になっているようです。
2015年新卒の採用の企業の内情について
2015年の募集人数を全体平均で、14.3%増の採用数を目指して募集を行ったようですが、内定者数は前年度入社数にも及んでいないようです。
採用数は増えているものの、学生が就職したい職種が少ないというのが現実のようです。
内定者数が前年度入社実績数より1割以上少ない小売、サービス・インフラなどでは、採用増を目指していたにも関わらず最終的には採用減に終わる可能性も出てきたといいます。
反面、就職活動に関わった企業の印象は、昨年まで高かった「学生の質の低下」を抜いで、「辞退の増加」が半数を超えたといいます。
私が驚いたのは、「保護者の反対で内定を辞退された」ことのある企業が16.5%にも上るという現実で、採用数が多い従業員数5,000人以上の企業では36.2%という高い割合となっているということでした。
金融や官公庁・公社・団体では「保護者から採用担当者あてに電話があった」ケースも高い割合となっているということです。
上記の情報は、2015年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(2014年8月調査)を参考にさせていただいています。
今後の大卒の就職を考える
3年前に就職した大卒の3年後の離職率が公表されているのを見て、現在(2014年末)2015年度の就職の状況を調べてみました。
募集人数から言えば職業を選べる割合が増えているのは現実のようですが、入社したい企業に集中している感が大きく、学生にとっては自分が希望するような企業を選ぶことは難しい現実があるようです。
小売、サービス・インフラ、建設業では人手不足が続いている中、企業側からは予定どうりの採用ができないという危惧感も出ているようです。
しかし、就職難と言われた数年前も思い通りの内定を頂き、就職をしても辞めていく若者が多いことがニュースなどで取り上げられていいたことを考えると、働きやすい環境など企業側の問題とともに、大卒の子供の就職の内定を親の反対で取り消すような子供の意識改革も大切でないかと思いました。
就職をする子供自信が何をしたいか、しっかりと考えて、自分の考えで働く場所を決めて欲しいと思うのは私ばかりでしょうか。
私も親として、心配をして見ていた時期もありますが、ある時期が来たら子供自身の選択を尊重しなければ、いつまでも独り立ち出来ない人間になってしまうのではと心配になりました。