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戦争を知らない政治家が決めようとしている「集団的自衛権」の法制化に反対

新聞を読んでいたら、夏目漱石が来年没後100年ということで大江健三郎さんと古井由吉さんの対談が載っていました。

その対談の最後に現在の状況を「近代の難しい分かれ目に来ている」と位置づけ、近代で「もっとも大切な主題を漱石は文学を通して最初から追いかけていた」と大江健三郎さんが力説して締めくくっていました。

「集団的自衛権」の法案を詳しい説明もないままに通そうとしている阿部総理に疑問を感じていたので、私なりに考えをまとめてみようと思いました。

有識者も湾岸戦争に自衛隊を派遣した当時の防衛大臣ですら反対している上に憲法違反にもなりかねない「集団的自衛権」の法制化だけにもっともっと国民に分かりやすい説明も必要であり、国会で煮詰めていかなければならないと思っています。

世界中が不安定で何が起こるかわからない時代だからこそ、日本は今まで守ってきた平和をやすやすと手放すべきではないと思っています。

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平和と命の尊厳を基本に日本国憲法を守ると力説する大江健三郎さんと安保法案に命懸けの反対を訴える瀬戸内寂聴さん

大江さんは「集団的自衛権の法制化」、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に対して強い危機感を表明しており、憲法記念日の集会で
3万人超の聴衆の前で次のように訴えたようです。

新聞のニュースより

安倍首相が4月29日に米連邦議会の上下両院合同会議で行った演説について「日本が集団自衛権を用いて、世界で起こる戦争に対して軍事的な抵抗をすると、安倍ははっきり言った。しかも、そのためにいくつも法律を作ると言った。しかし、安倍は国会で議員たちにはっきり説明していない。国民の賛同も得ていない」などと批判した。

続けて「安倍の考え方は世界的な宣伝として成功している。日本でも成功しつつあると思う」と指摘。80歳の大江氏は「こういう大きな集会で話すのは最後になると思うが、私は平和と命の尊厳を基本に日本国憲法を守り、生かします。集団的自衛権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対します」と信条を訴えた。

1991年の湾岸戦争、2001年の米アフガニスタン攻撃の際には断食を決行した瀬戸内寂聴さんは、背骨の圧迫骨折や胆のうがんなどで昨年五月から療養生活に入り、ほとんど寝たきりだったようですが、現状を憂いて法話を再開しているようです。

国会議事堂近くで繰り広げられた安全保障関連法案に反対する抗議行動に参加して戦争反対を強く訴えかけていた瀬戸内寂聴さんを私もニュースで見ていました。

新聞のニュースより

十八日夜、東京・永田町の国会議事堂近くで繰り広げられた安全保障関連法案に反対する抗議行動に、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(93)が参加した。すぐれない体調と高齢を押して駆け付けた「命懸け」のスピーチは、主催者発表で二千人以上集まった参加者の心に深く刻み込まれた。

私も戦争は知りませんが、瀬戸内さんは今のの状況は開戦に向かっていた当時の日本の雰囲気に似ているといいます。

とても恐ろしいことだと思いました。

このような時代だからこそ戦争を知らない世代は、太平洋戦争に突入した歴史をつぶさに学んでほしい

5.15事件、2.26事件と不況から国民を救おうという意図で起こった将校のクーデターでしたが、徐々に陸軍が強くなり上層部では反対の人が多かったにも関わらず太平洋戦争は起きてしまったようです。

私は当時の様子は何も知りませんが、上層部の決断力のなさが大きな問題になっていたのではないかと思います。

そんなことから日本の歴史をひも解いてみると怒涛のように流れ込む人間というものの志向が見えてくるような気がします。

子供が戦死をするかもしれない「集団的自衛権」の法制化がか可決されるのを黙ってみているほかないのが、今の日本なのでしょうか。

世界情勢がどうであれ、国民に是非を問うこともなく法案が通ることがとても心配です。

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