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大学入試を改革ーセンター試験の後継は「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」

現在のセンター試験を2020年度実施分から「暗記した知識の量ではなく、思考や判断など知識の活用力を問う入試」に改革するよう、中央教育審議会が文部大臣に答申したというニュースを見ました。

改革案は次のようになっているようですが、これによって詰め込み主義の教育から脱却できればよいと思いました。

センター試験の後継は「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」。暗記した知識の量ではなく、思考や判断など知識の活用力を問う。

このため問題は国語、数学といった教科の枠を超える。

例えば「総合型」では、ワインをめぐって歴史上の出来事や発酵の化学式を問い、「合教科型」は理科の問題文を英語にするといったイメージだ。

解答方式はマークシートを使った選択式から、一部を記述式に変更し、年に1回だった試験回数も複数回にし、「一発勝負」にならないようにするということが盛り込まれているようです。

  

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知識より意欲・適性を重視する大学入試試験に困惑

一点の差を争う現在のセンター試験は選別する大学側にとっても、受験生にとっても明瞭だったし、使いやすいものだろうと思います。

しかし、そのつけが、偏った知識と高校までを受験のためにだけに過ごしてきたような子供たちを増やしたことも否めないと思っています。

大学卒業後に国家試験などがあリ、勉強しなければ卒業できないような学部もあるでしょうし、大学に入って夢中で勉強をするような人もいるでしょうが、反面、入学することが目的だったような学生が多いのも事実だったと思います。

ずっと昔の高校を卒業した私たちは、理科は化学・物理・生物と全て学んだし、社会も一般社会から地理・日本史・世界史と全て学びましたが、センター試験では選択ができるので、選択したいものを重点的に学ぶために知識の偏りにはかなり危惧感を持っていました。

高校が予備校化している現在は、選択科目のみの勉強に傾いてしまうのではないかと思っていました。

私は自分で考えることのできる人間でなければならないと思っていますが、日本人として日本の歴史ぐらいは学んでおくべきだと思っています。

考える力は、本を読んで考え、歴史を通して考えるのであって何もないところから考える力は生まれてこないのではないでしょうか。

小学生から学習塾に通い、社会との接点が無いままに育った子供はどうなるののだろうかといつも考えています。

知識より意欲・適性を重視する大学入試試験はとても素晴らしいと思いますが、大学側は、意欲や適性をどのように判断するのか困惑しているということで、今後の課題も大きいと言わざるを得ません。

小中学はゆとりある教育で、学力低下を招き問題となっていた時期もあったようなので、一筋縄にはいかない面を抱えているのかもしれません。

数年前に、国立の医学部の新入生の学力が不足していると補修授業をしたというニュースも聞いたことがあります。

現在の教育問題をどのように考えたらよいのでしょうか

その分野の専門家たる中央教育審議会が考えて出した答申ですから、様々な事例の上に立って考えた方針であってこれが実現できて、思惑通りの結果を導き出すことができれば日本の大学革新になり立派な人材を輩出できるのだろうと思います。

知識も大切ですが、それを使い考え、判断することができなければならないと思います。

どなたに聞いた言葉か忘れましたが、「大学は勉強の仕方を教えるところだ。」と聞いた言葉が忘れられないでいます。

その言葉を胸に秘めつつ、私は一生勉強とつぶやいています。


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