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本・読書感想

『恩讐と迷走の日本政治 』青山 和弘著|現在の政治状況を冷静に見つめる

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日本テレビの政治部官邸クラブ、政治部与党クラブ、キャスター室兼政治部などで、記者、キャスターとして活躍。政治部野党クラブキャップ、政治部自民党クラブキャップ。政治部国会官邸キャップなどを経て現在は報道局解説委員兼政治部副部長が、森友問題、加計問題から、安倍政権が追い詰められ、解散総選挙、野党の分裂、その後の国会の紛糾など現在の政治の激動を冷静な記者の目から見たままに書いています。

2017年春から、2018年の春を迎えても混迷が続いている現状を、与党にも野党にも信頼された政治記者ならではの目線で書いています。

私もその期間は、政治記事はネットでかなり多くの記者が書いたものを読んでいますし、国会中継も放映されるものはほとんど見ているので、納得できるものばかりでした。

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『恩讐と迷走の日本政治 』のあらすじと感想

この本は渦中にいる枝野代表が薦める本であることと、政治部野党クラブキャップ、政治部国会官邸キャップなどを務めたことから、与野党に人脈があり、広く政治を見てきたことが偏らない眼で書いていることに好感が持てました。

忽然と消えた野党第一党

書き出しは民進党が小池率いる希望の党に合流することに決まった瞬間から書き始めます。あのニュースが飛び込んできたとき、私たち国民でさえ呆然としたものです。

連坊率いる民進党はまとまりがなく、安倍政権がどうしようもないと思っていても、民進党に政権を託そうという国民も少なく、受け皿のない選挙が始まった感じでした。

希望の党が勢いを持ち始めていても、何をしたい政党かもわからず、枝野が立ち上げた立憲民主党に流れるリベラルの人が多かったとは言え、数十人の立候補では政権など夢のまた夢でしたが、野党第一党になった時は驚きました。

しかし、疑惑だらけの自民党は選挙で3分の2をとっても2018年5月現在、まだ森友問題、加計問題で国会は揺れ、先が見えない状況が続いていて、解散総選挙から数ヶ月しかたっていないのに、解散のうわさが流れている状態です。

強気すぎた阿部総理

支持率が上がり安定感が見えていた安倍政権が森友問題を野党が質したのが2月17日、森友問題の追及が始まった時、安倍総理は森友問題にかかわっていたら総理も国会議員も止めると言ってのけたのです。

この言葉には、与野党を問わず私たち国民までが驚きを隠せなかったのです。強気な安倍総理が疑惑を深めることになったのは間違いありません。

この本には書いてありませんが、このことにより、日本の右傾化がかなり進んでいて、教育勅語などを唱える小学校ができることに驚いたことが、土地の疑惑よりも私には驚きを隠せない現実として目の前に現れました。

その後、野党の追及は勢いを増していくのとは裏腹に問題の籠池がテレビで取り上げられることが多くなってきて、総理夫人が開学される小学校の名誉校長になっていることも問題を大きくしていきました。

籠池の問題発言に怒り証人喚問へ

籠池が総理夫人から、100万円もらったということから、証人喚問へと進むが、問題はこじれるばかりで、理財局長は土地売買に関した文書はないというばかりで、日本はどうなってしまうのだろうかと思われるような状態が続いて行きます。

お友達優遇と言われる加計問題も出てきて、冷静さを失う安倍官邸

加計問題は、天下り問題で文科次官を止めた前川氏が記者会見で、総理の意向という文書の怪文書でないことなどの記者会見を開いたことで官邸は冷静さを欠き支持率も落ちてきた中、共謀罪を強行採決したことで、支持率はがた落ち、都議会選挙で自民党の大敗、そのまま国会を閉じて臨時国会も開かないまま、解散総選挙にとなだれ込んでいきます。

民進党党首の蓮舫が辞任、党首選が終わったばかりの解散総選挙

自民党が自民党なら、野党の民進党もまとまりを欠いていて、いつ分裂するのではないかという状態でした。

民進党の蓮舫代表が辞任、前原と枝野が代表戦に立候補、前原が代表になり、幹事長にしようとした山尾氏のスキャンダルで一気に民進党は追い詰められ、離党者が止まらない状態になり、まとまりのない民進党は選挙など戦える状態ではなくなった時を見計らって、安倍総理は解散総選挙を打ち出してきました。

野党は立憲と小池率いる希望、無所属で立候補した衆議院議員、残された参議院議員の民進党の3党に分裂してしまったこと、いきさつなどを冷静に書いています。

まとめ

この本が発売された後も与野党のごたごたは続いています。

希望の党内が分裂、参議院議員も分裂して、63人で国民民主党が発足しましたがまだまだどのように野党としてまとまれるのかは見えない状態です。

この期間、与党寄り、野党寄りの方が書く記事を読んできましたが、青山 和弘氏は与野党を冷静に見つめて書いていると思います。

この期間は、政治において今までに経験したことのない状態ではないかと思いながら日々心苦しい日々を過ごしていますが、こんな政治の状態から向けだしてほしい気持ちでいっぱいです。

の本の現在の政治を知るにはとても良い本だと思います。

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