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広告 母の介護

母が老人性うつ病と診断された

人は誰でも老います。

私の母も89歳になり急に衰えが目立つようになりました。

同居しているわけではないので、詳しいことはわかリませんが確かに表情には明るさがなく疲れているように見えます。

私の家に来るのを楽しみにしていましたが、2年くらい前からだろうか、急に来るのが心配そうになってきました。

翌年の春に内科を受診させましたが別に悪いところはなさそうで、認知症でもないと言われました。(これは忙しい家族の方の了承を得て私が連れて行きました。)

どんなに身近に生活している人でも人の体のことはわかリません。

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元気だった母も表情が暗くなり診察の結果老人性うつ病と診断された

その後、一人でいるのがつらくなり、ものわすれもひどくなり、体の不調を訴え家の人に小さなことで当たるということを聞いて「ものわすれ外来」と、うつ病を疑い「精神科」を受診させることにしましたが、予約制で混んでいるらしく1ヶ月くらい後の予約が取ることができました。

「ものわすれ外来」のほうはキャンセルが出たとのことで精神科より先に受診することができましたが、先生の質問に答える気力もないようなので精神科を受診したほうが良いとの結論になりました。

このころは後で聞くと母にとっては最悪の状態だったようで、何を考える気力もなく気分的にとてもひどいということでしたが、私もその時の母の気持など聞いただけではわかりようもないことでした。

精神科に行き、少量の薬を飲み始めてからは精神的には随分楽になったようだがまだ気分はすぐれないといいます。

最悪の時はあまり人とも会いたくなかったようで、そのころに我が家にも来たくないと行ったのだと気が付きました。

デイサービスにも週2回行くようになりましたがとても嫌だったと言います。

薬を飲み始めて1ヶ月くらい過ぎてからは、デイサービスも少しは楽しくなったようで疲れて嫌になることもあるが、家に一人でいるよりはずっと良いと少しずつ楽しみにもなってきたいるようです。

今は週3回行っていますが結構楽しいようですしし、家にいたら1日が長くてどうしようもないと言っています。

一人でいるのはとても辛く近所の友達のところに電話をしては家に呼んでいるようですが、一人でいられないという症状は多くの人が持っているとお医者さんは言っています。

私も行ける限りは行ってそばにいて話を聞いてあげるようにしていますが、遠い上に運転ができないので週に1度か10日に1度行ければよい状態です。

同居をしている家の人は認知症がひどいというが、私には認知症の症状というよりは疲れると考えがまとまらなくなり、自分の言っていることも後では思い出せなくなっているのではないかと思うのですが、この辺のことは個人の考え方の違いもあり何とも言えません。

やっとの思いで動いているようですが、最低限自分のことは自分でできますので生活に不自由はないと思いますが本人も、家族も精神的には大変だと思う日々です。

この状態を少しでも長く保ち寝たきりにならないように願うばかりでです。

病院に連れて行き、心の支えとなりたいと思っている私には老いを真剣に見つめる日々になっています。

私は兄弟の中では一番の年上ですし、いろいろと病気も抱えていますので少しは母の気持ちもわかってあげられるのではないかと思いますが、元気に働いている人にはとてもそのような余裕はないのだろうと思います。

大家族の中で育ち祖祖母が86歳で亡くなるのも見ているし、祖父、祖母がともに73歳で亡くなり、私をかわいがってくれた叔父が70歳で亡くなりましたが、その叔父はほかの人に会いたくなくなっても最後まで私が行くのを待っていてくれました。

50歳で脳梗塞で倒れその後随分良くなった父が80歳で亡くなるまで何度も病院に付き添ったし、年老いた母が共倒れになりそうになりながらも父を看取っていたのも見てきています。(そのころは今とは比べようもないくらい遠くに住んでいて、電話で母を慰め、状態が悪い時だけ来ることしかかなわなかったのですが・・・。)

そして今何人も看とってきた母が一人ぼっちで老いと向きあって苦しんでいるの見ることになっています。

今まではさほど深刻には思いませんでしたが、母は父を亡くした後、大家族に囲まれていながら一人ぼっちになってしまったと言っていたのを思い出しました。

この先少しでも楽しいと思える日を多くしてあげようと願っていますが、先のことは考えられません。

誰もが経験しなければならない寂しささえ元気な人にはわからないのが普通なのかも知れません。

一人で生きられる人は幸せですが、一人で生きられなくなったときにどのような最後を迎えさせてあげられるかはまわりの人の心の問題だと思います。

私は、今母が最後まで少しでも嬉しいことがある日を多くしてあげようと思っています。



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