与党のトップ内でも説明は十分とは言えないとしている安保法案が野党5党が欠席する中可決されました。
この法案の詳細はほとんどの国民が周知していないと言われる中での強硬採決でした。
私も勉強不足でわからないことのほうがが多いのですが、大まかにいうと今までは日本にほかの国が押し寄せてきたときに自衛隊は国を守るために働くということでした。
しかしこの法案が施行されれば、アメリカとどこかの国が戦争になった時に日本も参戦できるというもののようです。
どのようなときに、自衛隊が参戦するかななどの細かなルールはどのくらい明確になっているのかについてはほとんどわからないままのようです。
自衛隊の役目がかなり変わるだろうこの法案の通過に関して、今後の自衛隊がどのように変わっていくのか私はとても心配です。
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自衛隊に入ることは戦争に参加する覚悟が強いられる
どのようなときに自衛隊が戦争に参戦するのかはわかりませんが、参戦するということは怪我も戦死も覚悟しなければならないことです。
そのように考えたときに、自衛隊に入るということの意味合いは今まででは考えられないような決断を強いられることにもなるのだと思われます。
ネットを見ていたら、下記のような週刊朝日の記事が見つかりました。
石原慎太郎「交戦規定のタブー、おかしな話。今の自衛隊では命助からない」亀井静香とガチンコ対談
亀井:今、日本がやるべきことは、自主防衛を強化すること。なのに、新しい安保法制が成立して中東での戦争に参加すると、自衛官が死ぬ。その覚悟が今の自衛隊にありますか?
石原:ないね。実は自衛隊の安全について深刻な盲点がある。日本一の救急病院である都立広尾病院の佐々木勝院長から聞いたんですよ。米国のベトナム戦争の映画だと、地雷を踏んで片足を失った兵士は、仲間の兵士が1本も持てない。持とうとすると、厚労省が邪魔するので、自衛隊の衛生兵にはほとんど救急能力が備わっていないんだ。
亀井:慎太郎先生、そんな状態で中東に行かせるの?
石原:自衛隊は徴兵制度ではない。命を落とす可能性もあるのに、志願して兵隊になっている。死ぬ覚悟で行く。だからこそ、彼らの危険を考えない作戦をやってはいけない。
亀井:実際に死ぬんです。戦死しない戦闘ってあるんですか?
石原:今の自衛隊では、けがをしても助かる命も助からない。このことを教えてあげたある自民党議員が党内で発言しようとしたら、「先送りしてくれ」と言われたって。おかしな話ですよ。1978年に栗栖弘臣統合幕僚会議議長が交戦規定の必要性を話したら、文民統制に反すると批判され、当時の金丸信防衛庁長官がクビにした。以来、タブーになっている。交戦規定のない軍隊など、世界にありはしない。
亀井 慎太郎先生の話を聞いていると、安保法案は今国会で成立させるのは、やはりダメだ。再確認した。
石原:僕は自衛隊を愛しているからね。交戦規定もちゃんと作るべきだ。
亀井:やっぱり憲法改正でその覚悟を問わないと。
私は憲法改正反対の立場ですが、憲法改正をすべきだと言っている石原新太郎氏の発言はこんな感じでした。
憲法改正も戦争に参加することにも大反対の私ですが、憲法改正をすべきだという石原新太郎氏さえこのような発言をしているということは、安保法案を通す前にしなければならないことがたくさんあるということだと思っていた私にも納得のできる対談でした。
しかし戦後70年平和憲法の下で戦争をすることなく過ごしてきた日本が戦争に参加することになる安保法案も日本国憲法も改正することにもずっと反対の立場をとっていきたいと私は思っています。