森友問題が国会で連日騒がれていた2017年春、日本会議との関連性を疑問に思いネットでいろいろと調べていた時、販売差し止めになっていた『日本会議の研究』が再発売されることを知り購入しましたが、いろいろな事情で読むことが出きず、やっと読了しました
森友問題が国会でとり上げられたころ、教育勅語を暗唱する塚本幼稚園の園児の異様な報道に驚き、その有様を1年以上国会やネット、新聞で追いかけてきました。それは日本会議というものを知らないことには理解できない問題でした。
私が今までに感じたことのない強引な国会運営、安倍総理という人が理解できずに1年以上も森友問題、加計問題に対する考えられないような答弁を見る日常にその背後にある思想とは何かということを知りたいと思うようになり読んだのが、『日本会議の研究』です。
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日本会議とは何なのだろうか
モリカケ問題が国会で取り上げられてから、「日本会議」が多くの人の知るところになりました。
「日本会議とは」において著者は、第三次安倍内閣は公明党出身の閣僚以外はほぼ全員が日本会議国会議員懇談会に所属していることから、日本会議のお仲間内閣と言っています。
ゆわゆる「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の役員名簿のほとんどが日本会議の代表役員であることから、安倍総理が憲法改正に力をいれていることもうなずけます。「新し時代にふさわしい新憲法」の制定を目指す国民会議が「安倍内閣を応援していたのです。
「新しい時代にふさわしい新憲法」の骨子は、緊急事態条項の追加であり、家族保護条項であり、自衛隊の国軍化であるが、最終的な目標は信じられないことですが「明治憲法復元」ということのようです。
私は石破氏がいつも言っている「自民党憲法改正草案」を読んだことがあります。それは「国民主権の縮小」、「憲法放棄の放棄」、「基本的人権の制限」を変えようということです。
これが、自民党が考えている憲法改正なのですが、安倍総理は国民が納得できないだろうと、国民をだますように「9条に自衛隊を書いても書かなくても同じ」などと小さな改正から初めて、最終的には国民から自由を奪おうとしているのです。
所謂、安倍政権の裏で活動している「日本会議」が目指す憲法は「明治憲法復元」であることを考えれば、「森友問題」で明らかになった塚本幼稚園の園児が教育勅語を暗唱し、昭恵夫人が感動し、総理もとても良いと最初に言ったことがうなずけると思います。
土地値引きの問題が大きく取り上げられたために、教育勅語を暗唱するような小学校はできませんでしたが、この問題が取り上げられなかった時には「日本会議」が理想とする小学校が出来上がっていたのです。
安倍総理は、籠池氏のことを良く言いませんが、このことを考えれば森友問題が起きた経緯は分かるのですが、そこを追求できる人がいないことが残念です。
日本会議はどのような経過でできたのだろうか
この本には70年安保に長崎大学学園正常化運動でスト打破を行った「成長の家」の学生運動、右翼運動家であり「日本青年協議会」を率いた椛島有三が発端であり、椛島有三は、現在「日本会議」の事務総長であることから、その頃から続いていると考えられるようです。
現在の「成長の家」は政治や社会運動を一切絶っており、左傾化と言われる路線変更をしているようだが、「日本会議」の右傾団体の多くは「成長の家」の政治運動から出た方が多いようです。
それらのいくつかの団体が集まったのが「日本会議」であり、50年近くも地道な草の根運動を続けており、信仰宗教、神社、仏閣を巻き込んでいま安倍内閣の後ろで右傾化を成し遂げようとしているのです。
この本を読んで、今までネットにあふれるネトウヨやヘイト的な発言に驚いていたのですが、その淵源が少しは分かったような気がします。
私も数十年前「成長の家」が発行する「白鳩」という小冊子を信者の方からいただいて読んだことがありますが、とてもまともなことが書いてあったと記憶しています。
新興宗教であれまともなことが書いてあるのは普通なのでしょうが「のめり込んでしまうと何がまともか見えなくなることもあるのかもしれません。思想と言えばそれまででしょうが、現在の日本は、「成長の家」を離れてまともとは言えない状態になっていることに恐ろしさを感じます。
ここに書いたことは、この本のあらすじではなく、私が着になっている部分を書いただけです。よってこの本には様々なことが著者の努力によって掘り起こして書いているので、興味ある部分はそれぞれに異なると思います。
そのようなことから、安倍政権支持者であれ、そうでない人にとっても、「日本会議」とは何かということを考えるうえで何か感じることのできる本だと思います。

