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老人性うつ病と診断された母の症状

とても元気だった母が、温泉旅行から帰ってきてから体調がすぐれなくなり何もやる気がなくなり、認知症の症状がでてきました。

かなり身近で老人性うつ病になった母を見てきて、かかわってきましたのでそのあらましを振り返ってみようと思いました。

老人性うつ病であっても、その人の性格や置かれた立場や症状の違いがあると思いますが、私は母だけしか見ていないので、そんなこともあるのかというくらいに読んでいただけたらと思います。

老人性うつ病はアルツハイマーなどの認知症とも似ていると言われていますが、アルツハイマーの患者さんはほんの少し話をしたくらいなのでその症状もわからない上で書いています。

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老人性うつ病と診断された母の初期症状

体調不良に陥ったばかりのころに、87歳だった母はそれまで楽しみにして私の家に来ていましたが、誘ってもトイレに行くときなど「迷惑をかけるから」と来たがらなくなりました

良く聞いて見ると出歩くのが大好きだった母は、どこにも行きたがらなくなっていたようでした。

私は一緒には住んでいませんが、病気になってからは出来る限り行くようにしましたが、同時に体調不良を訴えるようになっていたので、内科には家の人が連れて行ったようですし、私も総合診療科に連れて行きましたが、何の診断もなく悪いところもないというように言われました。

最初はさほど認知症の症状もありませんでしたが、母は自分から物忘れが多くなったことを気に病んでいましたし、それまで大好きだったテレビの大相撲や野球などにも興味を示さなくなりました。

それまでは孫も曾孫も同居している大家族の家で、日中は友達と散歩に行ったりする以外は家の草取りや掃除、洗濯を取り込んでたたんだりと忙しくしていて、合間にいろいろなテレビを見ているので、年齢の割にはいろいろと新しいことを知っていましたし、かなり現代的な人で孫や曾孫にいろいろと押し付ける昔堅気の人ではありませんでした。

それが急に何にも興味が亡くなり、今迄の母とは違った翳りのある顔になっていきましたので、私は老人性うつ病を疑いましたが、老人性うつ病で物忘れがひどくなることは知りませんでしたので、認知症も疑い初めていました。

私が一番びっくりしたのは、洗濯物のたたみ方が分からなくなってしまったと言われた時です。

洗濯物位たたんだ方が良いと義妹が言ったようですが、どのようにたたんでよいかもわからないなり、一つずつ丸めておくようになり、自分でも「わからないから丸めて置いておく」と言っていました。

そんなことから、自分が出来なくなったこと、何にも興味がなくなったのかをはっきりと自覚していたようでした。

後で分かったことですが、認知症になった人は洗濯物をたたんだりすることがとても苦手になるとどこかに書いてあるのを読んで驚くことになり、分からないというのは大変なことだと改めて思いました。

わが家には2匹の犬がいるので、少しは気晴らしになるかと思い、時々連れて行きましたら、とても楽しそうに遊びますので、「飼って一緒にいると寂しくないよ」というと興味はあるようですが、「世話ができない」と言います。

そのような状態になった時、家の人に話して精神科と神経内科に私が連れて行きたいと言い、どちらもある病院に電話でお聞きしたところ、1ヶ月以上先の予約しか取れないというので、どちらの予約も入れていただき、先に神経内科に行くことになりましたが、面倒なことは何もできないのでやる気がなくて検査になりませんでした。

そのころはかなりひどく MRI も取れないだろうと言う事になり、神経内科の先生が精神科に今日の状態を受け継いでくれると言う事で精神科の受診をすることになりました。

精神科は日を改めての受診でしたが、私がいないときの母の状態などを家族から良く聞きだして、そこに私が見たことを加え母の状態を詳細に書いたものを持参して受診しました。

その結果、うつ病と診断され、老人性うつ病の場合は物忘れなどの症状も伴うことが多いと言う事で抗鬱剤の薬を飲み始めました。

最初の薬はあまり合わないようでしたので、薬を変えていただき数か月飲んでいるうちにうつ病特有のどこにも行きたくないとか引っ込みがちな症状は取れて、出歩くことがすきになり、ますます一人が寂しくなり、認知症の症状が目立つようになっていきました。



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