『職業としての小説家』は35年あまり小説を書き続けている村上春樹の自伝的エッセイで、2015年9月に発売されているので最新のエッセイと思っても良いのでしょうが、以前に書かれた内容も入っているので、私は初めて読んだような気がしませんでした。 1995年11月に行われた「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」と2007年10月に、文藝春秋より刊行された「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んでいるので、村上春樹の考え方や哲学はある程度私の中に根付いていました。 そのうえでこのエッセイを読むことになったので、 ...