水沢の南部鉄器は平安後期に、江刺郡豊田館(現在の奥州市江刺区)にいた藤原清衡が近江国(滋賀県)より鋳物師を招いて作り始めたが、南下して羽田(現在の奥州市水沢区羽田町)に伝わったと語り継がれています。
盛岡の鋳物は、慶長年間に盛岡藩主南部氏が盛岡城を築城した頃に始まったといわれていますがその後衰退しました。
最近ではそのような現状を打破するため、伝統的なデザイン以外にも柳宗理デザインの鉄器などが製作・販売されていて双方の区別が無くなり、南部鉄器鉄瓶. 南部鉄器は、1975年には伝統工芸品に指定されました。
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岩手県の伝統工芸品 南部鉄器
私は水沢の方が近かったので何度か南部鉄器のお店を回って、自家用や贈答用にいくつも購入しました。
そのころに購入した田舎なべやプライパンはとても使い心地が良く、長いこと愛用しています。
てんぷらなべの大きいのを購入したのですが夫と二人暮らしになってからは、油の量が少なくて済む田舎鍋を揚げ物に使っています。
南部鉄器のよいところは鍋に厚みがあるために温度変化が少なく、てんぷらでもフライ、からあげでも柔らかくそれでいて油切れがよくからっと揚がることです。
ステーキなども火の通りが均一なので肉が柔らかく仕上がり、失敗することがありません。
数年前に購入したガステーブルには、電子レンジのグリルと同じように使えるオプションが南部鉄器でできているものがついていました。
その時にも南部鉄器が料理に適していることを再認識しました。
現在は東北を離れて水沢とも遠くなっていますが、デザインの凝った華麗な鉄器が作られるようになり、海外でも人気があると放映されているのを見ました。
そんな南部鉄器にじかに触れたいと思っていますが、家から遠くなった現在はパソコンで楽しんでいます。