少林寺の五百羅漢のことを知ったのは数年前のことですが、何度訪れただろうか。 その時々に羅漢たちは違った表情で出迎えてくれます。 光がたっぷり羅漢たちに降り注ぐ日、寒さに震えそうな日、どんよりと曇って羅漢たちに生彩が見えない日、羅漢たちとの出会いは劇的でさえあります。 晴れていても時間によって光は羅漢たちを選ぶように降り注いでいるので、行ったり来たりをしながら写すことになります。 またいつもふさぎこんでいる羅漢、物思いにふけっている羅漢、ふてくされているような羅漢、さまざまな表情を見ながらその羅漢の心を写す ...