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広告 母の介護

老人性うつ病と認知症の違いとは

母の異常を感じたのは顔に陰りが出てきて、それまでの明るい表情が消えているのを見た時です。

瞬間、老人性うつ病ではないかと思いましたが、余りに物忘れが激しいのを見ると認知症かもしれないと私の頭の中は堂々巡りをしました。

私は専門家でもないし、ほとんどが耳学問と本で知り得た知識の中で考えるほかはなかったのですが、認知症にしろ、老人性うつ病にしろ症状は個人によって開きがあると言う事なのでとても難しく思いました。

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母を病院に連れていき、専門家に見ていただいたことで老人性うつ病と認知症の違いを知ることができた

早速老人性うつ病の本を買い求め読んでみましたが、老人性うつ病との思いは深まりましたが、物忘れが急にひどくなったことには疑問が残りどちらもあるのではないかと思い始めていました。

その上私は同居もしていませんし主介護者でもないことから、母の体調不良と、寂しくて泣いてばかりいるのを可愛そうだと思いながらも何もできない立場でした。

しかし6人家族の中でそれまでとても仲良かったと思っていた家族が、病院に連れて行ってくれる気配もなく母が疎まれていくようになった時、私が何とかしなければならないと思い引き取ることも視野に入れ始めました。

そしてネットで病院探しをしましたら、私が連れて行ける範囲の病院に「物忘れ外来」と「精神科」の両方がある病院が2か所見つかりました。

どちらの病院も電話で聞いて見ますと予約待ちの日にちが多く、どちらの科も予約待ちが多く最短でも1ヶ月はかかると言う事でした。

電話を後でかけた方の「物忘れ外来」と「精神科」の予約をとりましたが、「物忘れ外来」はキャンセルがあったため早めの診察を受けることが出来ました。

その時は、鬱の状態が一番ひどかった時のようで、ほとんど検査を受ける気力もなく、MRI を撮らなければ最終診断ができないと言われましたが、MRI を撮れるような状態でなかったことでうつ病の疑いが濃いとの診断でした。

精神科も予約を入れておいたので、現状を精神科の方に回してくれると言う事で、アルツハイマーのはっきりした診断は出ないままになってしまいましたが、どちらの先生も老人性うつ病と思っていたようでした。

しかし、老人性うつ病から・認知症に移行する人はかなり多いようですので、認知症の症状がひどくなっていくことも考慮しなければなりませんでした。

その時、私は出来る限りのそれまでの言動や症状をパソコンで書いて持って行ったのですが、診察は同居している方が連れてこないと困ると言う事を言われました。

その後も何度も母が心配で病院に連れて行った時にそのように言われましたが、同居人が老人性うつ病や認知症は病気でないと思っているのと、お医者さんやケアマネージャーさんの間で口出しができない私のような立場の人間が病院に連れていかなければならないことをとても悲しいと思いました。

母は最終的にうつ病と診断されて抗鬱剤を飲むことになり、鬱の状態はかなり改善され泣くことも少なくなってきましたが、現在は認知症の症状がかかり進行しています。

同居をしている家族は病院に連れて行くわけでもないし、病気だと思っていないのですから対応の仕方さえわからないままでした。

それまで4年近く私と妹で病院に連れて行っていましたが、私が網膜剥離で、入院・手術になりその後状態が芳しくなく、2013年春から秋まで病院通いが出来ないでいる間に母の症状は急激に悪化しました。

いつも誰かが付ききりで見てくれているというショートステイ中に母が粗相もしないというのは(ショートステイの方に聞きました。)母は寝たきりの舅、姑、父の3人のおむつ交換をしたことにより、自分は何とか頑張りたいという気持ちの現われかとも思いました。

母は家で5年以上も無視され続けていますので、寂しくて仕方が無いようでいつも誰かを呼び続けています。

現在は家にいるときでも「すみません、お願いします」と大きな声で言っていますが家では誰でも知らんぷりだし、徘徊もないので義妹は別棟で寝ていると言います。

家族は認知症の老人がいるだけでどんなに大変かを知った上で言わせてもらうなら、ほんの少しでも声をかけてほしいと思います。

私は施設に入れていただけば、時々尋ねることが出来るので、それを願っていますが全財産を相続した(預貯金もあったのではないかと思います。)弟夫婦はお金がないと言います。

増築する話までしているのでお金がないとは考えられないので、母の国民年金では賄えないという意味にしか取れません。

うつ病にしろ、認知症にしろ、孤独はつらいものです。

政府が住み慣れた家で最後をと、在宅介護を打ち出しているなら、介護家族の教育にも力を入れないくてはならないのでしょう。

私は何も言えないのでとケアマネージャーさんに少しでもやさしくしてくれるように行ってほしいと以前に頼んだことがありますが、無理だと断られました。

たぶん受け持ちの家族の心証を傷つけたくないのでしょう。

その点ショートステイの方ははっきり言ってくれるようですので、とてもありがたいと思いました。



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