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広告 腰・背中・脚の痛み、骨粗鬆症

骨粗鬆症の治療最前線ー新しい薬で気長に改善

私は若い時に子宮摘出手術を受けたことから、女性ホルモンの欠乏があったわけですが、その頃は一般の病院では女性ホルモンの補充療法などは行ってもらえず、ホルモンバランスが崩れてかなりつらい思いをしましたし、その時に骨量も減りましたので骨粗鬆症の病歴はかなり長くなっています。

今はそのような状態の時には、女性ホルモン製剤(エストロゲン製剤)を投与してもらうことでかなり楽になり、骨量も増えるようですが、乳がんになる可能性が高いことから、処方しにくい薬のようです。

そこで注目されたのが、SERM のラロキシフェンで、女性ホルモンと同じような働きをしますが、骨だけにあるエストロゲン受容体に作用しますので、がんの心配もなく日本では2004年から使えるようになりました。

これらの薬を処方していただけたら、今までの症状もずっと楽だったろうし、骨密度もこれほど下がらなかったのではないかと思いましたが、骨粗鬆症に対してあまり力をいれていなかった時代だったために治療を受けられなかったことが悔やまれます。

私の現在の治療薬であるビスホスホネート製剤(リカルボン)が承認された1996年は骨粗鬆症薬剤治療元年と言われ、その後続々と新しい薬が開発されています。

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骨粗鬆症の治療薬と特徴

骨粗鬆症と診断されても、比較的若い方で軽度な方から、骨折を伴う重度のものまでありますので、症状によって医師は薬の処方や日常生活の栄養面や運動などの指導を行うことになります。

現在よく使われる薬は、SERM のラロキシフェン、ビスホスホネート製剤、ビタミンD製剤、副甲状腺ホルモン剤(私が副作用があって使えなかったテリボン注射)の4種です。

医師が症状によって骨密度をと腰椎、脊椎のレントゲン、血液検査、現在治療中の病気などをもとに使う治療薬を決めることになります。

患者が50代後半から60歳までの女性には選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)のラロキシフェンを選択し、60歳からビスホスホネート製剤を選択するのが良いと言われているようです。

骨密度検査などのはかり方もいろいろとあるようですが、骨粗鬆症の治療を行っている医院、病院はたくさんありますので、選択肢も増えて近くの医院、病院で治療が受けられるようになっています。

次に骨粗鬆症治療薬と特徴を見ていきたいと思います。

    腸からカルシウムの吸収量を増やす薬

  1. カルシウム製剤
  2. 活性型ビタミンD3製剤
  3. 骨形成を助ける薬(骨形成促進薬)

  4. ビタミンK2製剤
  5. 副甲状腺ホルモン剤(PTH) 2010年
  6. 骨の吸収を防いで骨量を増やす薬

  7. ビスホスホネート製剤(BP) 1996年
  8. エストロゲン製剤と選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)「ラロキシフェン」 2003年
  9. ヒト型モノクローナル抗体製剤 2013年
  10. 痛みをとる薬

  11. カルシトニン製剤

カルシウム製剤

骨をつくるために必要なカルシウムを補強する薬でL-アスパラギン酸カルシウム(アスパラCA)があります。

活性型ビタミンD3製剤

ビタミンDは肝臓や腎臓で活性化され、活性型ビタミンD3になって、小腸のビタミンD受容体と結合し、カルシウム吸収を促します。

そのビタミンD受容体を刺激するのが、活性型ビタミンD3製剤です。

アルファロール、ワンアルファ、ロカルトロールなどが良く使われています

骨粗鬆症の治療には、カルシウムとビタミンD が必須です。薬で取ることもできますが、食事でとることを心がけ、皮膚には良くないと言われていますが、散歩などの運動中の日光浴はビタミンD摂取ができ、骨粗鬆症ばかりでなく、高脂血症の予防にもなります。

ビタミンK2製剤

ビタミンKは血液が凝固するときに働く重要なビタミンで、納豆などに多く含まれています。

ビタミンKは骨芽細胞に作用して骨形成促進、骨吸収を抑制して骨代謝のバランスを整え、骨折予防高価に役立つと言われています。

ビタミンKのグラケーはアジア各国でも使われるようになっています。

日本でも納豆を多食する地方では大腿骨近位部の骨折が少ないことが分かっているようです。

副甲状腺ホルモン剤(PTH)

2010年に骨形成を促進する製剤である「テリパラチド」が承認され、骨密度がひどく減ってしまった重症の患者に使われることが多い薬として知られるようになっています。

1日1回自分で注射する「フォルテオ」と、病院や医院に行って注射してもらうタイプの「テリボン」がありますが、私はこの「テリボン」が体に合わずに1度でやめてしまいました。

背骨の錐体骨折を予防し、身長が低くなるのを確実に抑制したというデーターもあるようで、圧迫骨折をした方が使っているということを聞いたこともあります。

ビスホスホネート製剤(BP)

骨の表面で破骨細胞が骨を壊している部分にくっつきその部分をコーテングしたり、異常に増加している破骨細胞の数を減らして、骨の代謝を調節する薬です。

破骨細胞の働きを強力に抑えますから、中~重度の骨粗鬆患者に使われる主流の薬で、使用し続けると、錐体骨折の発生率を50%くらい予防できると言われています。

もっとも骨量を増やす働きのある薬ですが、骨量の増加は1年で3~4%くらいしです。それでも新しい骨が埋め込まれて骨密度の高い骨になります。

よく使われっているビスホスホネート製剤

  • 第2世代のアレンドロン酸(フォサマック、ボナロン)
  • 第3世代のリセドロン酸(アクトネル、ベネット)とミノドロン酸(ボノテオ、リカルボン)

目立った副作用はありませんでしたが、数年前にビスホスホネート製剤を服用している人が歯科治療を受けた後に顎骨が壊死した事例が報告されたことから、歯科治療を受けるときは医師に相談する必要があります。

またビスホスホネート製剤服用は「朝起きた時に飲む」「空腹時に 180ml 以上の水で飲んで、服用後30分は水以外は飲んではいけないこと、横にならないことが必要です。

ビスホスホネート製剤は毎日服用、1週間に1回の服用、4週間に1回の服用の薬剤があります。

毎日服用 フォサマック錠5㎎
週1回の服用 ボナロン錠35㎎、アクトネル錠17.5㎎、ベネット錠17.5mg
4週に1回服用  ボノテオ錠50㎎、リカルボン錠50mg

ビスホスホネート製剤に限らず、医師の指示に従っての服用が必要ですので、骨粗鬆症と診断されたら適切な治療をして骨折のリスクを軽減することが大切です。

エストロゲン製剤と選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)「ラロキシフェン」

女性ホルモン製剤(エストロゲン製剤)にはエスラジオ―ル(ジュリナ)と結合型エストロゲンがあって、50歳代の閉経後女性にホルモン補充療法で使われています。

肩こりや不定愁訴などの様々な更年期障害の症状をおさえて、日常生活の質を維持することができ、破骨細胞をつくるのを抑制して骨量を増やすようですが、乳がんになる可能性が高くなるという副作用のために使いにくい薬になっているようです。

そこで注目されてきたのが、エストロゲン製剤と選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)のラロキシフェン(エビスタ)バゼドキジフェン(ビビアント)です。

女性ホルモンと同じような働きをして骨密度を上げて骨折を防ぎますが、骨以外の臓器には作用しないのでがんの心配もなく使え、ビスホスホネート製剤のように服用時間や食事の制限もありません。

ヒト型モノクローナル抗体製剤

デノスマブは2013年から処方できるようになった新しい注射薬(プラリア)で、破骨細胞の働きを抑え、骨密度を増やして骨粗鬆症を治療できる治療薬です。

骨髄腫やがんの骨転移の治療薬として開発された、半年に1回120㎎の容量の注射ですが、副作用として重度の低カルシウム血症が起こったために、骨粗鬆症に対して60㎎の注射薬が「プラリア」という名前で発売されました。

最初の注射の後、カルシウム血症になっていないか確認することになっていますが、日本での2年間に臨床試験では、65.7%も背骨の骨折を低下させ、ビスホスホネートをやや上回るという結果でした。

しかも半年に1度という使い勝手の良い薬ですが、最も大きな欠点は1筒28482円という値段の高さのようです。

カルシトニン製剤

破骨細胞の働きを抑制するホルモンですが、強い鎮静効果もあるので、骨粗鬆症に伴う背中や腰の痛みに苦しんでいる人に使われています。

骨粗鬆症の薬剤が少なかった当時、私が初めて骨密度が低いとわかった時に週に1度この注射で治療を受けたことが思い出されます。

『専門家に聞く「新しい治療とクスリ」骨粗鬆症』を参考にさせていただきました。

骨密度を上げるような食事と運動が大切

最近の骨粗鬆症の治療薬は、様々なものが出て治療している方が多いようですが、日ごろから治療しないで良いように、食事に気を付け、適当な運動をすることが何よりも大切なことと思われます。

そして、検査の結果骨密度が低いことが分かったら、その人に合う治療薬があるようなので、専門医と相談して治療をしていつまでも元気で過ごすことが出来ることが何よりだと思います。






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