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本・読書感想・映画

本・読書感想・映画

2020/2/10

『そして父になる』是枝裕和 監督 映画ドラマ

是枝監督による『そして父になる』はずっと見たいと思っていたのですが、アマゾンプライムのDVDで見ることが出来ました。 赤ちゃん取り違い事件は957年~71年の間だけで全国で32件もの数が報告され、社会問題になっていましたが、この事件の報道された時、私はもし自分の子供がこのような事件に巻き込まれたとしたら、どのように対処できるのだろうと考えることもありました。 当時週刊誌の記者だった奥野修司が、実際にあった新生児取り違え事件を25年間取材し続け、1995年に出版したドキュメンタリー『ねじれた絆』も、参考文献 ...

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2020/2/8

『私を離さないで』カズオ・イシグロ原作、TBS金曜劇場長編テレビドラマを見て

『私を離さないで』カズオ・イシグロ原作、TBS金曜劇場長編テレビドラマを、アマゾンプライムで見ました。 脚本「森下佳子」で、1016年に放映された主人公・保科恭子を「綾瀬はるか」が、恭子とともに不器用に希望を追い求める土井友彦役に「三浦春馬」、陽光学苑で過ごし彼らを翻弄する酒井美和役に「水川あさみ」が演じています。 1~10回で、コマーシャルなしで見られましたが、1回分45分なので、7時間30分かなり長いドラマを2日かけて見ましたが、時間が許せば通しで見たい思いでしたがそうも行きませんでした。 スポンサー ...

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2020/2/3

『政権交代が必要なのは、総理が嫌いだからじゃない』田中信一郎著

著者、田中信一郎氏は千葉商科大学基盤教育機構准教授です。国会議員政策秘書、明治大学助手、内閣府、内閣官房、長野県自然エネルギー財団などを歴任し、現場を見てきた経験から、少子高齢化時代の現在の政策を政権交代してどのようにしたら良いかという提案をしています。 少子高齢化が進むのがわかっていながら、それ以前の政策を変えようとしない安倍政権が7年以上も続き、一向に良くならないばかりでなく、悪化の一途をたどったいることへの警鐘として私は読みました。 野党も乱立して、経済成長をMMTで、改善しようという「れいわ新選組 ...

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2020/1/15

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹著ー夢読みで僕はこころを取り戻す

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、村上春樹の4作目の書き下ろし長編小説で、谷崎潤一郎賞を受賞しています。 丸谷才一は選評で「優雅な抒情的世界を長編小説という形でほぼ破綻なく構築している」と言っているように現実離れをした世界を書いて、人間の細やかな感情を違和感を抱くことなく読ませる文章は類を見ないと思います。 私は1985年発行・1986年8月20日17刷の分厚い本を読みました。後に上下に分かれたようですが、あまりにも分厚い本を前にして戸惑いましたが、かなり村上作品を読んだ後だったためにスム ...

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2019/12/22

『土の中の子供』中村文則著ー私は土の中で生まれたので親はいません

作家中村文規の作品は『掏摸』、『教壇X』を読み、『土の中の子供』は芥川賞受賞作で3冊目になります。 中村文則が書く作品はいずれもがとても暗い内容ですが、読みにくいことはなく、その暗さの内面を読者に提示しながら書かれているので、どこか共感を得ることが出来引き込まれるように読ませるような文体になっています。 2005年に発売された本ですが、現在社会問題となっている子供の虐待をテーマに書いているので、考えさせられることが多い内容になっています。 スポンサーリンク 『土の中の子供』のあらすじと感想 親を知らない子 ...

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2019/12/5

賛否両論で注目されているMMTの本「奇跡の経済教室」中野剛志著

山本太郎が「れいわ新撰組」を立ち上げ、消費税を上げないで経済政策をするという触れ込みをしているのを聞いてそれが「MMT」であることを知りそれがどのような経済政策であるのか知るために読んでみることにしました。 「MMT」に興味があるというわけでもなく、「れいわ新撰組」を支持しているわけでもなく、本を読んだからと言って支持者になることはないのでが、知らなければ何を言うこともできないという理由で読むことにしました。 ですから、「MMT」を批判的な立場から読んだことになります。 「奇跡の経済教室」の読後と感想 経 ...

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2019/11/18

『1973年のピンボール』 村上春樹著-僕と鼠の2部作目

1973年のピンボールは村上春樹の2冊目の長編小説で、前回読んだ『風の音を聴け』と前々回読んだ『羊をめぐる冒険の』の3部作の中の2冊目に当たります。 どれも村上春樹らしい小説ですが、私は1部作と3部作にとても感動したので、少し物足りない感じもしましたが、人間の寂しさの根源を書いていて心に残りました。 ドラマとして、起伏が少ないことでそのように感じたのかもしれませんが、読み込むことにより示唆深いのだろうと感じました。 そして、僕と鼠とジェイはどの作品でも同じような設定でありことから、3部作として楽しめますが ...

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2019/10/6

『風の歌を聴け』村上春樹著 デビュー作

『風の歌を聴け』は村上春樹の長編第一作であり、群像新人賞を受賞しています。 1979年に発行されたことから40年近く過ぎて読みことになりました。後で書かれたものから読んできてやはりデビュー作を読んでみようという思いになりました。 それまではかなり分厚い長編小説を読んできたので、あっけないくらい短い時間で読み終えました。 デビュー作とはいえ、思っていた以上に素晴らしい作品でした。何気ない日々を書いていながら、人間のどうしようもない寂しさや不完全さが伝わってきます。 スポンサーリンク 『風の歌を聞け』のあらす ...

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2019/9/27

『遠い山なみの光』カズオ・イシグロ著 小野寺健訳

『女たちの遠い夏』を改題した、3冊目の日本語訳で、「早川書房」から刊行された作品を読みました。 原作との違いなどもあるようですが、私は原作を読むことができないので、訳文からのあらすじと感想を書くことにしました。 この作品は、デビュー長編であり、王立文学協会賞を授賞したということです。 ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの作品は、「日の名残り」、「わたしを離さないで」に次いで読んだのは3作目です。 スポンサーリンク 『遠い山なみの光』のあらすじと読書感想 カズオ・イシグロは日本人の父母を持つ作家ですが、5歳の ...

羊をめぐる冒険

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2019/10/21

『羊をめぐる冒険』村上春樹著-緑のコードと赤のコード

村上春樹の作品は後期作品から読み始めて、行き来しながら数冊読み、「羊をめぐる冒険」を今回読みました。やっと初期作品の終わりのころに来たのかもしれませんが、それ以後の作品に比べて、みずみずしい若さが感じられる作品で、とても好きになりました。 1982年10月発行なので、今から35年以上も過ぎており、野間文学賞を受賞した、長編の3冊目の小説のようです。この3冊が3部作といわれいることから私は読む順序が逆になっているので、初期作品を読んだときに読後感に違いが出てくるかも知れません。 そのようなことを考えながら読 ...

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2019/9/3

『騎士団長殺し』村上春樹著ー雨田具彦は留学時代の戦禍を絵に残して死んだ?

『騎士団長殺し』という題名にどことなく違和感を覚えたために、読むことを先延ばしにしていましたが、読み終えてみてもっと早く読んでおきたっかったと感じられるような作品でした。 村上春樹の作品は多くのファンを持ち、予約して購入し読む人が多いのですが、レビューの良否もかなり分かれるのが特徴のようです。 私自身はハルキストというほどではありませんが、かなり好きな作家であり、『騎士団長殺し』も興味深く、様々なことを想像しながら読み進むことができました。 村上春樹の作品はかなり読んでいるので、ファンタジー的な出来事が多 ...

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2019/8/20

『マチネの終わりに』平野啓一郎著ー音楽(人生は)は過去に向かて広がっていく

『マチネの終わりに』は2015年3月から2016年1月まで毎日新聞に連載された小説であり、天才クラシックギタリストの蒔野聡史が「デビュー20周年記念」としてのコンサートの最終日、2006年の秋に小峰洋子との出会いから始まります。 小峰洋子はフセイン政権が終わった後の混乱のイラクでジャーナリストとして働いています。蒔野聡史38歳、小峰洋子40歳の決定的な出会いは二人の意思とは異なったところで誤解が生じ、お互いが惹かれながらも別々の生活を歩むことになってしまいます。 スポンサーリンク 『マチネの終わりに』のあ ...

東京奇譚集

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2019/8/13

『東京奇譚集』村上春樹著ー5作の短編集

村上春樹の作品は短編は簡単に読め、長編より軽い気持ちで読めますが、どちらも面白くお勧めできる作品です。 奇譚とはありそうにない話ということですが、そんな短編が5作品からなります。2005年発行で「新潮」に発表さえたものに書き下ろし1篇を加えた短編小説集です。 長編小説でも現実からはなれた作品がほとんどなのですが、短編集は回りくどくないため簡単に読めます。 スポンサーリンク 『東京奇譚集』のあらすじと感想 「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをし ...

1Q84

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2019/8/7

『1Q84』村上春樹著ーリトル・ピープルとは

『1Q84』は2009年5月29日発売の村上春樹の12冊目の長編小説で、「毎日出版文化賞 文学・芸術部門」受賞しています。 いつも感じることですが、村上春樹の作品は奥が深いのですが、とても読みやすい独特の文体で読者を小説の世界に引き入れてくれます。読者の知識、思想などにより理解できることあるために、読後感は読者によって異なるし、いくつもの視点があるので何を求めて読むかによって読後感は変わってくるのかもしれません。 村上作品は、現生からいろいろな世界に移行する手法が多く取り入れられているが、読みなれると違和 ...

決壊

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2019/7/11

『決壊』平野啓一郎著ー複雑化した現在を分人という手法で書いた衝撃と感動の大作

私は同著者の作品を続けて読むことは若いころはもっと多かったように思うが、現在はかなり根気がなくなり、それほどの頻度で読み進むことができなくなっています。それでも気になる作者の作品は数冊は読んでいます。 平野啓一郎氏の作品は、前回「葬送」をかなり時間をかけて読みましたが、「決壊」はそれほどの長編でもなかったためか、外の用事の合間に読み始めたのですが、かなり短時間で読み終えたのは、途中で止めることができなかったからです。 2002年から始まる小説は、私がホームページを開いて、掲示板でいろいろな方と交流していた ...

武器としての世論調査

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2019/6/27

『武器としての世論調査』三春充希著-選挙によって社会を変えたいと思う人に必読

「原発事故以降の状況に問題を感じ、社会の在り方を模索するようになったという著者は、自然科学における洞察やデーター処理方法を生かして世論調査や選挙結果のデーターから社会の姿を描き出し、提示するということに取り組んできました。」と書いているように、冷静で正確な分析結果から、いろいろなことが読み取れる素晴らしい本になっています。 私もほとんど同じ時期にそれまで以上に政治に問題意識を持つようになり、フェイスブック、ツイッターなどを読むようになり、この本の著者である「はるさん」のツイッターに出会い、数年間そのデータ ...

葬送

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2019/6/15

『葬送』平野啓一郎著ー晩年のショパンとドラクロワ

平野啓一郎の作品は最新作の「ある男」を読み、芥川賞を受賞した「日蝕」を読み返した程度ですが、その2冊に比べて葬送はかなりの長編です。 あらすじを読むという小説ではなく、ずっしりと重い言葉が全体を通じてちりばめられており、読み通すためには読み手もその哲学的ともいえる言葉を漏らさずに読み進むことを強いられることになります。 多分若いころに挫折した海外文学に次ぐくらいの時間を要したのではないかと思います。 スポンサーリンク 『葬送』の読書感想 私は新潮文庫で読みましたが、第一部が上下、第2部上下4冊という長編で ...

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2020/2/7

『私を離さないで』カズオ・イシグロ著 土屋政男訳

『私を離さないで』は、著者のカズオ・イシグロ氏が2005月年発表の長編小説です。1989年刊行の『日の名残り』に次いで読んだ著者の作品ですが、『日の名残り』を読んだ時とは全く違った感情が残っていて、世界の医学の進歩をどのようにとらえたらよいのかを自問自答することになりました。 とてつもない大きな遺伝子工学の問題を、それとは感じさせないような淡々とした文体で書かれているが読み進むうちに臓器提供のためにつくられた少年少女たちの無邪気さの中に潜む恐れのような世界がかいま見えて戦慄を覚えながらも、淡々とした文章と ...

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