財政学(社会財政学)の第一人者である神野直彦氏の自伝であるが、東京大学から財政学を学んだ著者の語る自伝は財政学が多くの分野を占めながらも、生い立ちから生き方にまで及び、愛情に恵まれて研究を続けた様子がうかがえます。 そして、財政学と共に生きた著者からは、多くの財政経済学を学ぶことができ、素人の私でも生きるために必要な経済学の大切さを感じることができるのです。 それは、専門書とは違った書き方で財政学を説いていることばかりでなく、文章がとても読みやすいことにもあるようです。 1946年生まれの著者は大学のゼミ ...