
わたしは27歳で子宮摘出、卵巣を片方摘出したために自律神経失調症で長いこと体調不良に悩まされてきました。
しかし、その当時は医者に行っても薬を処方されることも無く、ただただ耐えるように生きてきましたがそれでも子供が一人いて、専業主婦だったために好きなことをしながら若さだけを取り柄に様々な症状に耐えながら生活していました。
子供が成長し、大学進学と共にに家を離れ、結婚して夫との二人の生活になった頃、それなりの心労がありメニエール病になりました。
その当時から安定剤を処方されるようになったような気がします。
ベンゾジアゼピン系の安定剤との出会い
メニエール病になったときに飲んだ薬剤の名前は覚えていませんが、その時はかなり疲労が重なっていて、入院できたことに安堵を覚えるという状態でした。
今でもやりたいことをし、忙しくしてきたことを後悔はしていませんが、思い返せばかなり無理をしていたようです。
体のだるさを頭痛薬でごまかして生きていたように思います。
その後引っ越しをしたのは良いが、メニエールの時から飲んでいた目眩の薬、安定剤など何所で戴いて良いか分からず、近くの心療内科に行ったところ、すべての薬を止めさせられて、うつ病のくすりを次々と処方されることになりました。
病名を聞くと心身症と言うことでした。数種類の抗うつ剤を飲んだか記憶に亡く、快方に向かうことがなかったので薬の名前も何も覚えていません。
デパスは飲んだことがないのですが、先生曰く、「デパス」は海外でも使われなくなっている薬で、依存性、耐性が酷いので出さないとのことでした。
体調が良くなることはなく、胃の検診の結果も異常なし、最期に戴いたのがメイラックスでした。
メイラックスは今まで飲んだどの薬よりもわたしに合ったようで、すぐに体調が改善しました。
精神科はこのときに大変な思いをしたのでその後受診していませんが、その後何カ所かのクリニックを転院しましたが、黙ってメイラックスを処方していただけました。
この時期は、ベンゾジアゼピン系の安定剤をクリニックでわりと簡単に処方してくれるようになっていたのだと思います。
ベンゾジアゼピン系の安定剤の離脱作用の恐ろしさを知ることになる
わたしは、メイラックスしか飲んでいなかったことと、ベンゾジアゼピン系の安定剤の離脱症状がどの位の人に出てどの位酷いのかは分からないので、わたし自身がメイラックスの離脱症状で苦しんだことだけを書きますので、これがすべての人に当てはまないだろうことをお断りしておきます。
10数年の飲み続けたメイラックスを減らそうと思ったのは、漫然と飲んでいるだけで、それがわたしにとってどの位効果があるのかも感じなくなり、年齢的にも減らした方がよいのでは無いかとの自己判断でした。
思い立ったが吉日という風にある日から、半分に減らしましたが、体調は何も代わらず安心して半分を飲んでいたら、10日目くらいに急に不眠になり、回転性の目眩が5日おきくらいに起きてきました。
その頃、妹の夫が胆嚢ガンの末期だとの連絡を受け、わたしだけが便りの妹が数日おきに体調変化の相談にのったりしていたので薬はすぐに戻していたのですが、不眠と目眩は治りませんでした。
それまで睡眠薬は飲んでいなかったのですが、わたしのかかりつけのクリニックでは睡眠薬も出したがらないので、睡眠外来に行ったのですが、そこも睡眠薬を戴けず、脳のMRIの検査をしても異常なし、耳鼻科も血流が悪くなっているのではないかとのことで、しばらく鍼灸似通っても良くならず、最期に行った脳神経外科で、頭痛薬ツムラの釣藤散とデイビゴを調剤していただき、徐々に解放に向かいました。
そして、つぎの年、調剤薬局の方から、メイラックスを半分にした方がよいのではないかとアドバイスを受け、2022年5月30日から半分を10日間続けたところ、昨年と同じように目眩と不眠に襲われ、昨年の症状がメイラックスの離脱症状だったと気が付きました。
この時の症状は「新型コロナ危機の中、回転性めまいを繰返し2ヶ月以上眠れなり、快復するまで」に書いています。
なんとも情けない思いですが、そこで、ベンゾジアゼピン系の安定剤の離脱作用の恐ろしさを身をもって知り、驚くことになりました。
メイラックスの減薬を慎重に始める
この体調不良が、メイラックスの離脱症状だと分かったからこそ、冷静に対応できるだろう「減薬から断薬まで」の初めての経験に挑むことを決心することになりました。
脳神経外科の先生に話しましたが、それに当たって抗うつ薬を追加してはというアドバイスを戴きましたが、抗うつ剤は飲みたくなかったので、メイラックスの減薬をしようと思いました。
それにあたり、ネット検索、体験を書いた本「ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法 改訂版: ~ムチャな減断薬に意味はない~」「ドクター・患者さん・御家族・カウンセラーのための 向精神薬の減薬・断薬メンタルサポートハンドブック(2017・改訂版)」を読みましたが、あまりに大変な離脱症状に驚き止めようかと思いましたが、常用量離脱症状が出ているわたしに引き返す選択はありませんでした。
わたしは昨年漢方薬「ツムラの釣藤散」と「デイビゴ」を飲んでいたことから、一度メイラックスを1mgに戻しそれまで1.25mgにしていた睡眠薬デイビゴを5mgにすることで、回転性の目眩は落ち着き眠れるようになったので、その後0.125(8分の1)ずつ2週間という間隔で減らし始めました。
8月18日現在、0.625mg(8分の6錠)を飲んでいますが、睡眠薬デイビゴ5mgに助けられてそれほどの離脱症状は感じていません。
ただ、デイビゴ5mgを飲んでいるためか、パソコンに向かっているときや読書中に居眠りすることは多くなっています。デイビゴは2.5mg にしてみたのですが、眠れないので当分は5mgを飲みました。
その後、5mgでも眠れなくなり、7.5mgになり、断薬近くには10mgを飲み、断薬後もデェビゴ10mgは飲んでいます。
睡眠薬が減り始めた頃に、断薬が製鋼したと言えるのだろうと思っています。
下記のようにメイラックスの減量をしました。
カッターで錠剤をカットしての減量なのでかなりいい加減ですが、その当時はその方法以外は考えられませんでした。
- 8分の7錠 2週間 不眠、目眩
- 8分の6錠 2週間 不眠、目眩
- 8分の5錠 2週間 不眠、目眩
- 2分の1錠 2週間 不眠、目眩、頭がすっきりしない
- 8分の3錠 2週間 不眠、目眩、頭がすっきりしない
- 4分の1錠 2週間 不眠、目眩、頭がすっきりしない、時々不安感
- 8分の3錠 2週間 不眠、目眩、頭がすっきりしない、時々不安感
- 4分の1錠 3週間 不眠、目眩、頭がすっきりしない、時々不安感、耳鳴り
- 8分の1錠 3週間 不眠、目眩、時々不安感、頭がすっきりしない、耳鳴り、症状が酷い
- 10分1錠 4週間 不眠、目眩、時々不安感、頭がすっきりしない、耳鳴り、症状が酷い
4分の1錠位から、辛い日が多くなり、最期1ヶ月以上は緩やかに減らしました。
断薬して1ヶ月を過ぎる頃よりかすかに良い日もありますが、まだまだ離脱症状との戦いです。
睡眠薬デェビゴを減らせたときが、断薬成功となるのだろうと思っています。
場合によっては医師の指導の下、数年単位で減薬に取り組むこともあるようなので、焦らずに今の症状と付き合っていきたいと思っています。